2006-11-07から1日間の記事一覧

田中利幸、『知られざる戦争犯罪 日本軍はオーストラリア人に何をしたか』、大月書店

連合国のうち欧米諸国の捕虜に対する虐待・残虐行為としては泰緬鉄道建設のための強制労働、バターン死の行進、九大医学部生体解剖事件など広く知られているものもある一方、関係者以外にはほとんど知られずに終わっているものもある。本書が扱っているのは…

吉田裕、『現代歴史学と戦争責任』、青木書店

『日本人の戦争観』『日本の軍隊』『天皇の軍隊と南京事件』といった他の著作と重複する論点もあるものの、非常に重要な問題提起を含んでいるので今日入手が困難なのが惜しまれる一冊。特に興味深かったのが、戦後の歴史学のあり方や「進歩的知識人」の戦争…