ホロコースト

『人間の暗闇』

ギッタ・セレニー、『人間の暗闇 ナチ絶滅収容所長との対話』、岩波書店 ウィーン生まれ、開戦時にはハンガリー国籍でのちイギリスに移住したジャーナリスト、ギッタ・セレニーがトレブリンカ収容所長だったフランツ・シュタングル*1に対して行なったインタ…

「南京事件否定論者∧ホロコースト否定論者」のサンプル

映画『南京の真実』のお膝元、「情報交換掲示板」の発言37。 日本人の大人の中に「既得権益や良識的大人を自称して、日本人を陥れようとしている日本人が確実に存在するという事」南京大虐殺という”フィクション・ファンタジー小説”を”真実”と思い込み、今を…

「アウシュヴィッツ証言者はなぜ自殺したか」

明日、1月6日午後21時〜23時、「ヒストリーチャンネル」にて放送。2003年にNHKで放映されたもの。 ユダヤ人作家、レーヴィは、ユダヤ人狩りにあい、アウシュビッツに収容された。ガス室送りを免れた彼は、1年間に及ぶ強制労働を経験し、1945年ソ連軍に…

チャップリン『独裁者』、変更されたエンディング

13日放送のNHK総合「プレミアム10」、「喜劇王チャップリン・世紀を超える」によれば、『独裁者』の台本にラストの演説シーンはなかった。代わりに、武器を捨てた兵士たちが楽しげに踊るラストシーンが構想されていたとのこと。ちなみにその台本では日中戦争…

ひょっとして青狐さんはとてつもない鉱脈を掘り当てたのか…?

またしてもここのはなしです。コメント数が膨大になってるのでたぶん当事者でも全貌を把握できないんじゃないかという事態なので恐縮ですが。 先日コメント欄で頂戴したアドバイスを活用しまして、「どのような史料があれば、南京事件はあったという証拠とし…

『マルコポーロ』廃刊事件について

ここでのやりとりのなりゆきで、かつて月刊誌『マルコポーロ』が「ナチ「ガス室」はなかった。」という記事を掲載し、サイモン・ウィーゼンタール・センター等の抗議をうけ、結局廃刊に至ったという事件にまつわる事柄が問題になっております。 この事件につ…

山本七平のアウシュヴィッツ論

(…)口蹄疫という病気がある。これがひとたび侵入すると家畜は全滅するから、この病気にかかった家畜はすぐ殺して焼き捨てねばならない。(…)とすれば、もしヒト家畜の中に、奇妙な「思想」というヴィールスをもった家畜がいると思われた(または誤認され…

浅見定雄の山本七平批判

id:finalvent 氏が依拠する山本七平について。 浅見定雄、『にせユダヤ人と日本人』、朝日文庫 finalvent 氏が引用した山本七平の文章は、『日本人とユダヤ人』の「しのびよる日本人への迫害―ディプロストーンと東京と名誉白人」と題する章に収められている…

この際だからはっきりさせておくと…

※「党派的」構図をつくり出したのは誰か、「数」にこだわる欲望、などについて え〜、『ホテル・ルワンダ』のパンフレット論争についてはいまだにこことかここで続けております。ブログ主のお二人、特に E-Sasa さんには根気よくおつきあいいただいているの…

まあ結局のところ…

※「バターン死の行進」とか『ホテル・ルワンダ』とかをめぐって まぁあれですな。大山鳴動して歴史修正主義、ですか。いろいろと参考にはなりました。 あちこちでコメントしたけれども改めて確認しておけば、問題とされた町山智浩氏の一文はルワンダ虐殺事件…

遅ればせながらひとこと

※『ホテル・ルワンダ』と関東大震災時の朝鮮人虐殺事件について ここをご覧の方なら多分事情をご存知だと思うので前置き抜きで。万一「なんじゃそりゃ?」という方がおられましたらこちらからあちこちリンク、トラックバックをたどってください。『ホテル・…