遅ればせながらひとこと


※『ホテル・ルワンダ』と関東大震災時の朝鮮人虐殺事件について

ここをご覧の方なら多分事情をご存知だと思うので前置き抜きで。万一「なんじゃそりゃ?」という方がおられましたらこちらからあちこちリンク、トラックバックをたどってください。

ホテル・ルワンダ』のつくり手がなにを意図したかについてはいろいろと解釈することができようが、少なくとも「観客に他人事だと思わせたくない」という意図を有していたことは明らかだろう。さて、パンフレットの寄稿者がこうしたつくり手の意図(の少なくとも一部)を尊重して解説を書く場合に、そのパンフレットが販売される社会で起きた事件をひきあいに出すのは私にとっては極めて自然な選択にみえる。そして、日本の歴史からひきあいに出すべき事件を選ぶとすると、私には関東大震災の折の朝鮮人虐殺事件以上にふさわしいものは思い当たらない。
とりあえず、今回「朝鮮人虐殺をひきあいに出すのには違和感を覚える」と主張した人々には、南京事件に対して通州事件文革をひきあいに出す人々に対しても違和感を感じ、それを表明することを期待しておこう。

関連エントリ:全てのものは同じであり、全てのものは異なっている(追記あり)




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