靖国に文句言うのは中韓だけ、じゃなかったっけ?

コメント欄ですでに黒尼さん、Gl17さんからご紹介のあったニュースですが。

米下院委員長、「遊就館」の展示内容見直し求める
 【ワシントン=五十嵐文】米下院国際関係委員会のヘンリー・ハイド委員長(共和党)は14日、日本と中韓両国など近隣諸国の関係に関する公聴会で、靖国神社に併設されている展示施設「遊就館」について、「ここで教えられている歴史は事実に基づいておらず、訂正されるべきだ」と述べ、展示内容の見直しを求めた。


 遊就館をめぐっては、旧日本軍の行為を正当化しているといった批判が日本国内でも出ているが、米議会有力者が公式に歴史観の見直しを求めるのは異例。


 ハイド委員長は「西洋の帝国主義からアジア、太平洋の人々を解放するために日本が戦争を始めたと若い世代に教えているのは困ったことだ。日本の植民地支配を受けた人々は、誰も日本を解放者とは見なしていない」と述べた。


 このほか、公聴会では、トム・ラントス議員(民主党)が日本の首相による靖国神社参拝について、「北東アジアの緊張を引き起こし、米国の安全保障上の利益を傷つけている」として、参拝中止を求めた。
(2006年9月15日12時14分 読売新聞)

さて、「靖国に文句言ってるのは中韓だけ」と言っていた人々の反応やいかに。
もちろん、アメリカ内には中国の人権状況への不信感もあり、靖国問題アメリカが口を出すのは得策ではない、という見方もあるようですが、そうした戦略的な配慮抜きで靖国についての「本音」を語らせれば、諸手をあげて支持するアメリカ人はごく希なんじゃないでしょうか。現大統領は、危うく父親を日本軍に食べられるところでしたしね。


もうひとつ、こういうニュースも。

米下院委、「慰安婦」で対日決議採択 責任認知など要求


 米下院国際関係委員会(ハイド委員長)は13日、第2次世界大戦中のいわゆる慰安婦問題に関する対日決議を採択した。法的な拘束力を伴わない決議形式だが、この問題について日本政府に対し、(1)歴史責任の認知(2)学校教育での指導(3)慰安婦問題はなかったとする議論への公式反論−などを求めている。


 決議は民主党エバンス下院議員らが提出し、表現を一部修正のうえ採択された。慰安婦については「若い女性を性的苦役に就かせる目的で誘拐した」などと認定している。(ワシントン=山本秀也
Sankei Web【2006/09/14 大阪夕刊から】

はてなの「おとなり日記」でこのニュースに言及しているダイアリを発見したのですが、bonstarさんは「なんで、韓国ではなく、日本でもなくて、アメリカなの?関係ないじゃん」と困惑しておられるようです。しかし、そんなこと言ったら日本が中国のチベット政策やスーダン政策に口だしても「関係ない」ってことになってしまいますし、アメリカが北朝鮮による拉致問題にコミットする理由もないことになってしまいますが…。