ひとことで言えば…

http://alicia.zive.net/weblog/t-ohya/archives/000349.html

要するに、「負けたやつは黙ってろ」というご説ですな。ところで、

なお富田メモ問題について、左翼の中で一番筋が通っていたと思う発言は、高橋哲哉先生の「憲法の問題なんだから天皇がどうでも関係ねえだろう」(意訳)というもの。いや高橋先生は紳士なので私みたいなべらんめえな表現はされないが、しかし立憲主義者としてはかくあるべし。憲法の根源は国民の意思ですが、それに従うつもりはあるんですか?とかイジりたい気もするが、それはまた今度の機会にする。

憲法の問題なんだから天皇がどうでも関係ねえだろう」が特に高橋哲哉に帰属させねばならないほど左翼の主張として稀少だったとは思えない(まさか朝日新聞が左翼だとかいうはなしじゃないですよね?)ということは別にして、「国民の意思に従う」ってことで一体なにを意味してるんでしょうね。仮に首相の靖国参拝が従来の「国民の意思」に添ったものだとしても、小泉なり安倍の自宅に放火したやつはいないわけですが。


この件については、別の問題とあわせて本館で改めてとりあげることにします。


それと関係するような関係しないような微妙なぐあいですが、本館に書いたこのエントリへのはてブコメントを拝見していると、例の乙武ブログの「炎上」を書き手のせいにしてもおかしくない、と考える人が(まあ当たり前ですが)やはりいるんですね。そりゃあ私も、乙武氏のエントリをきっかけに天皇論議なり皇室典範論議がすげぇ盛り上がってコメントがつきまくった、というんであれば別に文句ないんですがね。コメントの多くが引用するに耐えないヘイトスピーチだったことをいったいどう考えてるのか。あの程度であんなこと言われても甘受しなきゃならない*1、というなら石原慎太郎などに対してどれほどの悪罵を投げつけてよいことになるのか…私の貧困な想像力ではとうてい思いつかないほどの罵詈雑言でもオッケーなんでしょう。

*1:しかもそう言ってるのが「歴史上の人物を断罪してはいけない」と主張するひとだ、というのがまたなんとも。なんで過去の人間だけがそれほど手厚く保護されねばならないのか、さっぱり理解できません。