通州事件をめぐるダブルスタンダード

グッテンタグ監督の映画に関する報道があってからいろいろと忙しくしているわけだが、例によって通州事件こちらをご参照ください)をひきあいに出す人々がいる。非常に印象的だったのは、彼らが「冀東防共自治政府の保安隊」が起こした事件に関して「中国人」の責任を問おうとするくせに、被害者の半数は朝鮮人だったという指摘*1に対しては「でも当時は日本人だろ」と(それゆえ日本に責任を追及する権利がある、と)主張すること。よくもまあ…と二の句も告げなくなるご都合主義。そのくせ、戦争に負けたら「もはや日本国民ではない」と切り捨ててきたわけだ(元軍属などによる補償請求に対して)。

*1:私は基本的にこの点を持ち出さないようにしているが。