シベリア抑留、引き上げ終了から50周年(追記あり)


昨日のニュースになるが。京都新聞電子版より。

シベリア抑留、風化させない
舞鶴で引揚終了50年記念し集会


シベリア抑留者を乗せた最後の引き揚げ船「興安丸」が舞鶴港に入港して50年となる26日、全国から京都府舞鶴市に抑留体験者や遺族らが集まり「シベリア引揚終了50年記念集会」を開いた。参加者は「抑留の歴史を風化させない」との思いを新たにし、今後も語り継いでいくことを誓った。


 体験者の平均年齢が85歳に達した今、抑留の悲惨な実態を広く訴えようと、全国抑留者補償協議会などでつくる実行委員会が主催。体験者に参加を呼びかけた。
(後略)

保守・右派陣営は戦没者の顕彰には熱心だが、生き残った戦争の犠牲者に対して極めて冷淡であることは、被爆者掩護や中国残留孤児のみならず、シベリア抑留の生存者への対応にも現われていると言えよう。


追記:大事なことを書き忘れてました。
12月7日の毎日新聞(Mainichi Interactive)より

シベリア抑留者:補償また絶望的 特別給付の野党案否決


 旧ソ連のシベリアなどに戦後抑留され強制労働させられた旧日本兵たちが求めていた未払い賃金は、補償されないことがほぼ確実になった。7日の衆院総務委員会で、抑留期間に応じ特別給付金を支給するとした野党3党提出の法案が否決されたためだ。「国のために戦ったのに、見捨てられたまま死んでいくのか」。抑留経験者らからは落胆の声が上がった。
 民主、共産、社民の野党案は、1人当たり30万〜200万円を支給する内容だった。一方、補償はせず、10万円の旅行券の支給を想定した慰労品贈呈の与党案は、この日の委員会で可決され、今国会で成立する公算が大きくなった。
(…)

旅行券!