ポール・ハギスの新作は米軍のイラクでの虐殺事件が題材

ミリオンダラー・ベイビー』(脚色)と『クラッシュ』(監督&脚本)でブレイクし、最近ではイーストウッドの『硫黄島』二部作で脚本を担当(『手紙』でのクレジットは"Story")したポール・ハギスの新作(監督&脚本)は In the Valley of Elah (『エラの谷にて』 エラとはダヴィデ王の時代にサウル王の時代にイスラエル軍とペリシテ軍が戦ったとされる古戦場)。現在ポストプロダクション中。イラク戦争から一時帰国した兵士が行方不明となり、帰隊の期限を過ぎて「敵前逃亡」扱いされそうになったことに納得のいかない父親(元軍人)が調査に乗り出すと…というストーリーらしいのだが、この映画の題材となった事件イラクにおける米軍の戦争犯罪( "Midtown Massacre" )と関わっているとのこと。映画の主人公となる元軍人の息子は30数カ所を刺された死体で発見されたのだが、その背景には被害者が所属していた部隊が "The Midtown Massacre" と称される虐殺事件に関与したことがあった、というのである。

映画 Nanking反日だなんだと騒いでいるウヨのみなさん、アメリカはアメリカ軍の戦争犯罪を題材にした映画もつくっているんですよ。まあ、ポール・ハギス自身ははカナダ人なんですけどね。