南京事件否定論の定番、「当時の中国は虐殺について主張していなかった」論をあの『週刊新潮』が完全論破!

青狐さんがエントリでとりあげられるとのことなので、予告として。青狐さんのエントリを受けて加筆する予定です。


追記:青狐さんのエントリ、アップロードされました。http://d.hatena.ne.jp/bluefox014/20070302/p1
私自身が今回の『週刊新潮』の記事に関してもっとも問題にしたいのは、次の部分です。

こういう数字は時間が経てば経つほど不正確になりがちですから、この2万というのが中国としても公式に、一番正確に把握していた時に出した数字だと言えるのではないか

すでに青狐さんもご指摘のように、38年2月の時点で中国側が南京の状況を「一番正確に把握していた」などということはあり得ません。海外メディアの報道がソースになっていることからもそれは明らかです。
もちろん、戦後の戦犯裁判において問題にされたのが民間人の殺害だけではなく、捕虜や敗残兵の不法殺害をも含んでいることを考えれば、この資料が「犠牲者=2万人説」の根拠にすらならないこともまた、明らかです。