「新事実」の捏造メソッド

Tekamonasandaliさんから以下のような投稿を頂いたのだが、コメント欄の容量制限に引っかかって表示されていないので、勝手ながら転載させていただく。

Tekamonasandali
『>上記の映像は「日本は残虐な国家だ」として、日本との開戦の必要性を訴えるために1944年に制作されたプロパガンダ映画「バトルオブチャイナ」の映像フィルム。私が申し上げたいのは、この映像と、1945年に中国国民政党が制作した中国国民映画「中国の怒号」の映像フィルムと同一作品であること。このような新事実を「歴史の再検証としたい」と書いたつもり。


ジャンヌダルクさんだったか、まず疑問に思ったのは「中国の怒号」(中国之怒吼)なる映画はそんじょそこらにあるものではないので、本当に見たのかなということ。
次に、The Battle of Chinaと同じ映像があるのが「新事実」というのは、どこから貰ってきたガセネタかという疑問です。ま、産経新聞の古森記者のように、自分的に「新事実」を発見したということだろうけど。
そして、カラスは黒いと言っても意味がないように、同じ映像があるのはあたりまえなのに、いまさら何がいいたいのかよく分からない。「中国之怒吼」なる映画は The Battle of China の映像を使っているので、同じ場面がでてくるのはあたりまえ。
ところで、今ごろになってこの投稿したのは念のために資料を確認をしていたからです。
20年ほど前のことですが、洞富雄氏は「中国之怒吼」を全て見た上で、『南京大虐殺の証明』で「…『中国之怒吼』や、その原版であるアメリカ製のBattle of China」としています。(p.86)[詳細は「12 映画『東京裁判』にまぼろしを見た人たち」『南京大虐殺の証明』(朝日新聞社,1988年-初版1986年)]
20年目の「新事実」とは、群馬県伊勢崎市市議会議員・伊藤純子さんや、あなた、ちょっとお粗末すぎませんか。ちゃんと勉強してください。本物のジャンヌダルクに失礼ですよ。

Tekamonasandaliさん、どうもご苦労さまでした。戸井田とおる議員が主張した「新事実」も“6年もの”でしたね。ウィスキーなら“20年もの”はいいものですが、「新事実」の“20年もの”はいただけません。