トンデモ歴史豆知識に感心してしまう古森義久氏

「ステージ風発」の「朝日新聞の夕刊コラムが死者にツバかける」コメント欄より。

2007/09/10 11:00
Commented by aqua2020 さん
古森義久様: こんにちは


朝日新聞に、瀬島龍三氏をとやかく言う資格はありません。06年の8月だったか、朝日の社説に「満州での悲惨な出来事を忘れるな(これも軍の仕業である)」と言うのがありました、早速、電話して、「ソビエト軍満州に進出したのはゾルゲに“日本軍が南に転進する”と言う情報を教えた朝日新聞記者の働きがあったと思うが、その結果起きた悲惨な事実を朝日はどう考えているのか?」と聞きました。朝日の社員はこう言う“朝日の暗黒の歴史”をほとんど知りません。答えに窮すると「善悪は歴史が証明する」と逃げます。ゾルゲに情報を提供し、満州へのソ連軍侵入を招いた元凶の記者が『朝日ジャーナル』を創刊したと言う事実は朝日社員でさえ驚きます。
(後略)


2007/09/10 11:07
Commented by 古森義久 さん
aqua2020 さん


重要な歴史上の事実を知らせてくださり、ありがとうございました。


朝日新聞にとにかく日本の敵を礼賛し、日本を守った側を批判するという傾向があるとすれば、こういう伝統にも起因しているのでしょうかね。

え〜、大丈夫ですか、お二人? 実は「後略」部分にはどこからかコピペしてきた「ゾルゲ事件」の概要が記してあり、そこにはゾルゲと尾崎秀実が逮捕されたのが41年10月だ、ということもちゃんと書いてあるんですね。なのにゾルゲたちが「ソビエト軍満州に進出した」ことに関係がある、と? まあいうまでもないことですが、41年半ばの段階でソ連が関心をもっていたのは関特演で動員された日本軍がソ連に進攻するのかどうか、です。ゾルゲが伝えたのは「日本がソ連侵攻を断念した」という情報であり、45年のソ連の対日参戦とは関係がありません*1。一体どんな歴史教育を受ければこんなガセネタに対して「重要な歴史上の事実を知らせてくださり、ありがとうございました」なんてことが言えるのでしょうか。

*1:関東軍を警戒したため極東ソ連軍の西部戦線への移送が遅れ、スターリングラードはドイツ軍の手に落ち…その結果ソ連満州進攻はなかったはず、みたいな仮想戦記遊びをするのでなければ。