『風見章日記・関係資料』ほか

今朝の新聞広告でみすず書房から『風見章日記・関係資料』(北河賢三ほか編)が刊行されたのを知りました。

「国民政府を対手にせず」。盧溝橋事件から日中戦争の泥沼化、第二次世界大戦の勃発、太平洋戦争、そして敗戦。近衛文麿内閣の書記官長・司法大臣として対中国政策の渦中にあった政治家・ジャーナリストが遺した日記・回想記など資料34編(1936-1947)。政治史・軍事史はじめ、昭和史研究にとっての画期的資料を、ここに公刊。
本書は「第一部 日中戦争と近衛内閣」「第二部 アジア・太平洋戦争と敗戦」および「付録 手記「信毎時代」」から成る。
(後略。http://www.msz.co.jp/book/detail/07364.html

欲しい。欲しいが定価13,650円。


松本清張は人気の全盛期が物心つく前だったこともあり、小説も古代史ものや現代史ものもほとんど読んでないのですが…。

文藝春秋』などで松本清張を担当した元編集者による、特に清張の軍隊体験と後の創作活動との結びつきに焦点をあてた一冊。おいた父母と妻、3人の子どもを残して34歳で徴兵され(前年にも3ヶ月の教育召集を受けている)、衛生兵としてソウル(京城)の歩兵第78連隊他で送った軍隊生活が、彼の創作活動を貫くバックボーンを形成する大きな要因になっていること、またいくつかの作品に反映されている彼の個人史などが明らかにされている。