森達夫・鈴木邦男・斎藤貴男 on 『靖国』

「ビデオニュース・ドットコム」で配信中の「マル激トーク・オン・ディマンド 第367回(2008年04月13日)」で映画『靖国』をめぐる鼎談(斎藤貴男は映画を未見ということで司会的役割)が行なわれています。
http://www.videonews.com/charged/on-demand/361370/001288.php
番組ホストの神保哲生宮台真司抜きで、3人だけの登場です。『靖国』とは関係ありませんが、鈴木氏が『戦前の少年犯罪』を読んでいることが判明! 管賀江留郎氏が「なぜ報じないのか?」と怒っていた件についてもとりあげられています。


なお同サイトではダライ・ラマの来日時の記者会見も配信されています。
http://www.videonews.com/charged/press-club/0804/001285.php


追記:番組を観て。稲田、有村両議員らの手法について、「人権とか助成金の妥当性を問題にするなど、左翼みたい」という感想をもったと(鈴木氏も含め)発言されていたのが印象に残ります。ネットでも(例えば人権擁護法案反対運動の手法について)時おり指摘されることですが。これは右派と言えども政治的影響力を発揮しようと思えば近代市民社会的な理念に依拠する(フリをする)必要がある、という程度にはそうした理念が定着している証しとみてよいのか。あるいは(街宣以外の)抗議行動のスタイルとして“左寄りの市民運動”が使ってきたもの以外の引き出しがないということなのか…。
またプリンス新高輪の弁明に関して、「受験生や入院患者を人質にするかのような街宣を右翼がやるといわんばかりの自己正当化は、右翼を貶めるものだ」という指摘はすでにありましたが、当然この鼎談でも話題になりました。鈴木氏は警察が「街宣」への反感を煽り、右翼取り締まりを容易にするための伏線をはっている…という可能性を指摘していました。昨年の殺人事件発生数が戦後最低だったことを警察が強調しようとしないこととあわせ、ひとびとの治安に対する不安を煽って警察利権を確保する目論見の一環として、ということになります。この観測が(プリンス新高輪のケースに関して)妥当か否かについては、ホテルと警察とのやりとりの詳細がわからない限り、決定的な判断はできませんが、考えておくべき可能性の一つであることは確かでしょう。