ごく簡単に

http://d.hatena.ne.jp/Sokalian/20080815/1218822748
自分では「分かってる」って言ってるけど、やはり「講義それ自体だけでなく、ブログでの反応まで含めて批判されてる」ってことが分かってないよね。前提が食い違ってんではどうしようもないなぁ。例えばこれ。

私はそのことを否定したつもりはありません。しかし、思考実験とは何かを理解しない上ではこれらの疑問は無意味です。「この思考実験は何を問うていないのですか」と聞かれたとき、相手が「思考実験」の意味を理解していないのであれば、「まずは『思考実験』の意味を理解してください、その上でなお疑問があればそのときにどうぞ」としか答えようがないのではないですか?

福耳先生のあちこちでの釈明、読んでないのかな? 「まずは『思考実験』の意味を理解してください」と「ナイーブ」だの「学級委員長」だのとの間にもずいぶんと開きがあるわけだが。
それからこれ。

存じておりますが、意味のない批判だと思います。既に書いたような気もしますが、「経営学の講義では狭義の経営学についてしか語ってはいけない」という発想は反知性主義的以外の何ものでもありません。

はあ? してよいとかよくないの問題ではなく、福耳先生は経営学について講義してたのよ。狭義の経営学に属さないトピックについて話したから批判されてる、とでも思ってるわけ?
最後に、なかなか面白いところ。

もちろんそれは「立派な学問的営為」ですし、あなたの問いは建設的なものと存じます。しかしそれを福耳氏批判として行うのは「木に依りて魚を求む」の喩え通りではないでしょうか。

HALTAN氏もしきりに「たかが経営学者」って言ってたけど、福耳先生をかばう側が経営学者を無茶苦茶貶めてんの。批判する側の方がよっぽど経営学者一般に敬意払ってるわなぁ。経営学者ならこの位のことは分かるはず、って前提で話してるんだから。


この人がHALTAN君よりはマシなのは、福耳先生の「ポル・ポト」呼ばわりはオッケーだが「ホロコースト」はダメ、ってことについて理由らしきものを語る努力を一応した点です(HALTAN君は結局、一方は分かるが他方は分からない、という以上のことはなに一つ言わなかった)。しかしそれがですね、福耳先生の発言には実害はないが、小沢健二の発言には実害があった・・・ってことらしいですよ! やれやれ。
まあ結論としては、ここでもNakanishiBさんの次のコメントで十分でしょう。
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080805/p5#c

NakanishiB 2008/08/06 14:14
いやー、一ヶ月も休んでたのに反応がくるとは予想外でびっくりしました。「あいつら」のすることは悪意で「こちら側」のすることはうっかりや軽率というのは珍しくもない話ですが、そのときに拘られていることがらの具体性に「こちら側」と「あいつら」を分割する基準が現れてしまうわけですね。あの騒ぎでいみじくもそれがでてしまったわけですが。自らが持っている基準を相手に投影する無自覚さも蔓延していて、その無自覚さが自らの「偏向」のなさの確信に繋がると、それももうネタばれ気味のはずですがね…。やはり「確信」をゆるがせる事態は否認しているということでしょうか。