最近の報道より

10月20日(月)の朝日新聞夕刊は、別になんの記念日でもないのに社会面に日本の軍隊に関連する記事がいくつも載っていました(当日書くつもりだったのに書きそびれてしまって……)。自衛隊関係ではまず窃盗の疑いで海上自衛隊員が懲戒免職になったという記事、例の Winny によるデータ流出の記事。もっとも、当ブログの問題関心からいえば少し前に報道された件、海上自衛隊特殊部隊養成課程で“訓練”中に隊員が亡くなったという“事故”の方が重要です(この事件の報道をめぐる問題については Arisanさんが批判的な分析をされています)。
旧軍関係では全国抑留者補償協議会会長だった方の訃報記事、大戦中に強制労働をさせられた中国人が三菱マテリアルおよび三菱重工を訴えていた訴訟の控訴審判決(原告敗訴)の記事、と戦後補償関連が二つ(ちなみに後者は麻生現総理にとっても他人事ではない問題)。そして比較的大きな扱いだったのが「仏に背き 銃持った 学徒出陣 龍谷大が調査」と言う記事です。浄土真宗本願寺派の戦争責任に対する取り組みについての報道は以前にも紹介しましたが、龍谷大は西本願寺系の大学なので、軌を一にした取り組みなのだろうと思います。
asahi.com魚拓 1ページ目2ページ目3ページ目
奇しくも10月12日にはNHK教育ETV特集「戦争は罪悪である 〜ある仏教者の名誉回復〜」と題する番組を放送しました。こちらは真宗大谷派のある僧侶についてのドキュメンタリーです。録画しただけでまた見ることができていないのですが、近いうちになんとか。