朝日新聞「検証 昭和報道」

朝日新聞は3月30日から夕刊で「検証 昭和報道」と題する連載を掲載している。

2009年は「昭和」が終わって20年の節目の年。激動の64年間だった昭和時代の朝日新聞の報道は、歴史に耐えるものだったか。それを自ら検証することを通じて、昭和史の実像に迫る長期企画を1年間にわたり掲載します。
 企画の中心は、夕刊で3月30日から始まる年間連載です(統合版は朝刊で3月31日付スタート)。夕刊2面に月曜から金曜まで週5回、計250回程度掲載します。昭和の主な出来事から「昭和恐慌」「日米開戦」「8月15日」「高度成長と公害」「ロッキード事件」「バブル経済」など約30のテーマを選び、それぞれ5〜10回ずつ、朝日新聞はどう報じ、何を報じなかったかを検証します。
(中略)
 今回の企画の特色は、取材チームに記者だけでなく、入江昭ハーバード大名誉教授ら歴史学者3人も加わっていることです。「世界史の中の昭和」という視点を基本に、学者と記者が共同で検証作業を進めます。(昭和報道検証プロジェクト・金光尚)

今週月曜日からはロンドン軍縮会議と「統帥権干犯」問題を扱った章(「統帥権干犯!」)がスタート。海軍側随員が米側の秘密提案を新聞にリークしたり、軍令部次長が海軍省記者クラブ(!)で交渉過程についてのミスリーディングなブリーフィングをしたこと、またマスコミがこうした世論操作にやすやすと乗ってしまったことなどを振り返っています。
マスゴミ」批判の大好きな方々にとっては必読の連載ではないでしょうか。