「攻める方は攻めやすいが、守る方はやりにくかった」

先日言及した朝日新聞の「検証 昭和報道」。今日は全体での第27回、「統帥権干犯!」の第7回目「魔の声」。

 「干犯!」と声を荒げるものは、天皇の権威を背景に論証抜きで相手を「悪」と決めつけることができた。一方、これに反論する者は憲法を引くなどして少々理屈を述べねばならない。歴史家の今井清一(85)は海軍軍務局長として軍縮交渉を支えた堀悌吉が戦後「(統帥権干犯だと)攻める方は攻めやすいが、守る方はやりにくかった」と語るのを聞いている。

現代にも通じるはなしですね。デタラメを言う側はそもそも根拠なんて気にしないわけなので、実にお気楽です。