遺棄毒ガス訴訟、原告敗訴

 山田裁判長は旧日本軍が毒ガス兵器を遺棄したと認定。「遺棄化学兵器を日本が処理する」との日中間の覚書(99年)などをふまえ「国はチチハルなど旧日本軍駐屯地付近に毒ガス兵器があることや、住民に危害が及ぶことを予見できた」との判断を示した。


 一方で「毒ガス兵器が中国の広範囲に遺棄・隠匿されていた」と指摘。「事故までにすべてを調べるのは極めて難しかった」などと述べ、国の賠償責任を否定した。

「事故までにすべてを調べるのは極めて難しかった」のは確かにそうなのでしょうが、だったら遺棄した旧日本軍の責任は誰が引き継ぐのか? という疑問を拭うことはできませんね。