細菌戦の報告書、発見

中国戦線での細菌兵器の使用について報告した文書が新たに発見された、との報道が週末にありました。

京都の国会図書館西館で見つかったとのことですが、ずいぶん前から閲覧可能だったのに未発見だったのか、比較的最近公開されたのか、といったあたりも気になるところです。
なお一つ目の記事の図表に常徳という地名がみえますが、常徳での細菌戦については生存者のオーラルヒストリーをもとにした研究書が存在しています。

  • 聶莉莉、『中国民衆の戦争記憶―日本軍の細菌戦による傷跡』、明石書店

同書によれば、常徳七三一部隊細菌戦被害調査委員会による2000年11月までの調査で、県城および周辺農村での犠牲者はあわせて7,643人とされている、とのことです。