「七十五年の記憶 〜幸存者の肖像」トークセッション

11月19日づけのエントリで告知いたしましたトークセッション(11月25日)に出席してきました。
パネリストはジャーナリズム畑の人々ばかりですので、従軍「慰安婦」問題や南京事件などをまともに扱おうとしないマスメディアの体質などが話題となり、なかなか興味深い内容でした。南京事件の生存者の撮影を続けてきた宮田幸太郎氏の発言でもっとも印象に残ったのは、取材対象者の一人から「関心をもってくれてありがとう」という趣旨の言葉をかけられた体験についてのものでした。無関心こそが歴史修正主義の最大の味方であることを再確認しました。
会場には在特会の兵庫支部長を名乗る男が質問状を持って来たそうですが、質問状を渡しただけですぐ帰ったとのことです。
なお、雑誌『DAYS JAPAN』の12月号には宮田氏が撮影した生存者19名分の写真(全部で54名撮影されたそうですが)が掲載されているほか、安世鴻氏の写真とコラムも掲載されています。フォトジャーナリズム誌らしく「私の取材機材」という連載があるのですが、12月号はここでも安世鴻氏が登場。大学時代にニコン FM2 を手に入れたとか、その後に買ったのが F4S だったというはなしを読むと、ニコンの裏切りはさぞ悔しかっただろう、と思われます。もっとも、いまはキヤノンのデジタル一眼と、銀塩ではライカ M6 、ローライフレックスを使っているそうなのですが(笑)