井上靖『中国行軍日記』刊行

2009年に、小説家の井上靖が招集されて日中戦争に従軍した際の日記が発見されたというニュースについての記事を書きました。その日記や戦地からの手紙などを収録した『中国行軍日記』が刊行されるとのことです。

 作家・井上靖の中国出征時の日記や両親への手紙、短編などを収録した「井上靖『中国行軍日記』」が18日、出版される。編集・発行は井上靖文学館(長泉町)。担当者は「井上が戦争について書いたものをまとめた単行本は初めて。戦争体験がどう小説につながったかを知ることができる貴重な資料」と話す。
(中略)
 本の表紙には、湯ケ島から出征する井上と同郷の友人たちの写真が使われている。四六判144ページ。1千円(税別)。井上靖文学館や県東部の一部の書店で入手できる。問い合わせは文学館(055・986・1771)。(長尾大生)