蛇足ながら…

沖縄での性的暴行(容疑)事件に関して犠牲者非難が登場してくるというのは当然予想されたことで、残念ながらそのゲスさ具合も含めて予想の範囲内でしかなかった。この件についてはすでに多くの方が多くの優れた考察をしているので、中心的な問題とはちょっとはずれたところで気のついたところを一つ。

「反米」「反基地」勢力が気勢をあげているのは、なんともいかがわしさがにおう。

に近いことは花岡に限らず2chのコメントなどでもちょくちょく見かけたのだが、それっておかしくないだろうか? それまで表立って「反基地」の主張などしてこなかった団体が今回急に「反基地」を叫び出した…というはなしではないはずである。産経及びその信者が目の敵にしている、常日頃から「反基地」を主張している人々が今回改めて「反基地」の姿勢を明らかにした、というのが実態であるはずだ。そして性犯罪を含む、米軍関係者による犯罪の負担を特定の地域の住民だけが負担することになる構造を、その「反基地」の理由の一つとして掲げてきたのではないか? だとすれば、そのような団体にとって今回の事態は、常日頃主張していたことを裏付ける事件がまた起きたということなのであって、沈黙を守る理由などなに一つないはずである。
むしろ「いかがわしい」のは、「日本人の元慰安婦がほとんど名乗り出ないのはおかしい」などと常日頃言いながら、性的暴力の被害者が現われた時にせっせとバッシングに走る連中の方だろう。