2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年12月13日の日本メディア

今年もこの体たらくです。 Google ニュース検索「南京」 Google ニュース検索「南京」 Google ニュース検索「南京」

アインザッツグルッペンの一員だった父

AFPBB NEWS にこのような記事が掲載されていました。ニュルンベルク裁判の開廷から75年目となる日にあわせて掲載されたようです。 -2020年11月20日 「ナチスの「虐殺部隊」に所属…父の秘密と向き合うドイツ人女性」 【11月20日 AFP】ドイツ人のバーバラ・ブ…

オーストラリア軍、報告書公表

アフガニスタンでの戦争犯罪疑惑に関する報告書をオーストラリア軍が公表したとのこと。 www.bbc.com 上の記事で見る限り、かなり明確に戦争犯罪として認定しているようです。

オーストラリアが自軍将兵の戦争犯罪を捜査か?

-朝日新聞 2020年11月13日 「軍が残虐行為か、豪政府捜査へ アフガン派遣の兵士ら」(archive) オーストラリア政府が、アフガニスタンに派遣された豪軍兵士らによる残虐行為がなかったかどうかを調べる特別捜査官事務所を設ける。非武装の住民や子供らの殺…

『歴史認識問題研究』別冊号

西岡力と高橋史朗が発足した歴史認識問題研究会は『歴史認識問題研究』というどこか既視感のある論集を刊行しています。現在までに全7号と中国人「慰安婦」を特集した別冊号(2018年10月)が出ています。 今回とりあげるのはこの別冊号です。数人がかりでひ…

2020年の「9月18日」

今年も「柳条湖事件」と「満州事変」でニュース検索してみました。結果は案の定です。いちいち記事にリンクを貼る気もしないのでスクリーンショットで済ませます(「柳条湖事件」で検索した結果の一部)。 「柳条湖事件」のニュース検索結果の一部 2日前の9…

ETV特集「隠された毒ガス兵器」

-NHK Eテレ 2020年9月12日 ETV特集「隠された毒ガス兵器」 9月16日(水)深夜24時(=9月17日(木)午前0時)から再放送予定。 アジア太平洋戦争当時には毒ガスの研究、製造そのものは違法ではなかったため、「使用」にどこまで踏み込めるかが問題だと思って…

2020夏の戦争番組

日本社会が急に戦争を思い出す8月も今日で終わりです。この夏に放送されたアジア・太平洋戦争に関連した番組中、地上波で18本(1本は7月30日放送、またレギュラー報道番組中の特集も含む)を録画し、BSでは5本(過去の番組の再放送を除く)を録画しました。 …

読売新聞「昭和史の天皇」音声アーカイブス

読売新聞が1967年から1975年にかけて連載した「昭和史の天皇」、その取材テープが公開されています。 「昭和史の天皇」音声アーカイブス 今後どれくらいコンテンツが追加されるのか不明ですが、戦中の日本で比較的高い地位にいた人物がまだ存命だった時期の…

『沖縄戦史』収録証言の電子化

s3731127306973 さんからの情報提供です。 『沖縄県史』第9巻、第10巻の証言部分が電子化され、内閣府のサイトで公開されています。 https://www8.cao.go.jp/okinawa/okinawasen/testimony/testimony.html

2020年夏、加害への眼差し(追記あり)

アジア・太平洋戦争に関する記事や番組が増える季節になりましたが、毎年のことながらその大半は“日本人の悲惨な体験”を扱ったものです。そのなかで日本軍による被害体験を扱ったものとして目についたものは泰緬鉄道に関するものでした。 一つは東京新聞によ…

“東中野先生、それじゃアポロ陰謀論と同じです!”

この記事はこちらの続きです。 「不覚の「南京占領」研究 : 法廷論争を十年ぶりに振り返る」ないし「南京「占領」研究の盲点 : 法廷論争を11年ぶりに振り返る」の第5節では、日教組の訪中団が1985年に聴取した夏淑琴さんの証言がとりあげられています。彼が…

“東中野修道の弁明”

夏淑琴さんとの裁判に破れ出版社と連帯して400万円の損害賠償を支払うよう命じられて以降、右派論壇から姿を消していた東中野修道氏が、2013年から亜細亜大学法学研究所の紀要『亜細亜法学』にひっそりと寄稿を再開していたことは知っていたのですが、表舞台…

7月7日の日本メディア

7月7日、9月18日、12月13日といった「12月8日と8月15日以外」でアジア・太平洋戦争の節目となる日付に日本の新聞の報道をチェックする記事を書いてきましたが、今年の7月7日も相変わらず「中国で式典が……」という記事だけです。しかも『朝日新聞』はそういう…

同進会が補償を訴え会見

この方の口から「次の国会で」という願いが発せられるのは何度目でしょうか。 -朝日新聞DIGITAL 2020年6月16日 韓国人元戦犯ら、補償解決を訴え 「次の国会で」 韓国人元BC級戦犯らでつくる「同進会」の李鶴来(イハンネ)会長(95)は「日本政府は日本…

NNNドキュメント(6/21)「封印〜沖縄戦に秘められた鉄道事故〜」

6月21日深夜(22日未明)、日本テレビ系列のNNNドキュメント'20で「封印〜沖縄戦に秘められた鉄道事故〜」が放送予定です。 清水潔さんの担当回のようです。 さて、ここでお知らせです。今週末、日曜日深夜はNNNドキュメントをぜひ。一年近く取材してました…

報道特集(6/14)「朝鮮女子挺身隊〜苦難の人生」

TBS系列で放送されている「報道特集」、6月14日の放送の後半で「朝鮮女子挺身隊〜苦難の人生」という特集を放送していました。動員された先の企業である不二越の地元、富山チューリップテレビの記者が元挺身隊員や支援にとりくむ市民に取材したものです。最…

日常のなかのキノコ雲

-NNNドキュメント'20 2020年5月24日 「クリスマスソング 放射能を浴びたX年後」 2011年以降、日本各地で行われた放射線測定。その過程で核実験由来の放射線が見つかった。浮かんだのは半世紀以上前の列強国による核実験。当時、その海域で日本の漁船が操業し…

朝鮮人鉱夫「賃金」の民族差別に関する李宇衍の主張の実態

日本軍「慰安婦」問題や「徴用工」問題に関しては、日本の右派メディアが積極的に主張を展開する一方、それに対する反論を主流メディアがほとんどとりあげない状態が続いています。李栄薫(編著)『反日種族主義』(文藝春秋)についても同様です。日本の右…

歴史修正主義の手法はどこでも同じ

ちゃんととりあげなければ、と思いつつ先延ばしにしているのが李栄薫らの『反日種族主義』(文藝春秋)です。とはいえ、先延ばしにしている最大の理由は、同書の内容に目新しいところがないことであり、単に内容だけを問題にするならば改めて批判するまでも…

“勝ち組”ランド、アゴラ

池田信夫が「勝った、勝った、コロナに勝った!」とはしゃいでおります。考えていることはトランプと同じなのでまともにとりあう価値などありませんが。 もちろんこの方向性は「アゴラ」全体にみられるものですが、とりわけ篠田英朗の駄文はひどい。 狂信的…

真の「受忍論」へ

「ボーナスタイム」だった2月と3月、安倍政権や東京都がオリンピック、パラリンピック開催に執着したために無為に過ごしたせいで、ここへきて感染の拡大がすすんでいます。早くから「検査を拡大すると医療崩壊する」という主張が政権の対応を正当化してきた…

山川出版の中学教科書が「慰安婦」記述

本日、来年度から使用される中学校教科書の検定結果が公表されました。「つくる会」が先月、結果の公表前に自由社歴史教科書の不合格を発表したことで注目されていた検定結果です。 -産経新聞 2020年3月24日 「「従軍慰安婦」の呼称復活 中学校教科書検定 自…

『戦史叢書』がオンライン公開中

何年か前に『戦史叢書』(防衛庁防衛研究所戦史室)をオンライン公開する計画のニュースを読んでいたのですが、最近は『戦史叢書』を参照しなければならないような記事を書いていなかったこともあり、それっきりになっていました。先日、ふとしたことから実…

「特攻」関連本2冊

まずは前回の『ノモンハン 責任なき戦い』同様に NHK スペシャルをベースにした大森隆之『特攻の真実 なぜ、誰も止められなかったのか』(幻冬舎文庫、2018年)。番組タイトルは「特攻 なぜ拡大したのか」(2015年8月8日放送)。 まず言っておかねばならない…

『ノモンハン 責任なき戦い』

2018年に放送された NHK スペシャル『ノモンハン 責任なき戦い』を講談社現代新書で書籍化したもの。 本を読むにあたって番組を見直すことはしなかったので放送で使われていたかどうか記憶がはっきりしないが、引用されている辻政信の回想に次のようなものが…

アウシュヴィッツ解放75周年、またひとつ埋まった“外堀”

2月27日はアウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所がソ連軍によって解放されてから75年目の日に当たり、記念式典が行われています。 -BBC NEWS JAPAN 2020年01月28日 「アウシュヴィッツ解放75年、各国首脳が式典出席 反ユダヤ主義への対抗呼びかけ」 これに先立…