2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「五月広場の祖母たち」、続報

厳密には「戦争犯罪」ではなく「国家犯罪」というタグをつけるべきでしょうが、あまりタグを増やしても意味がないので。 軍政時代のアルゼンチンで、「左翼狩り」によって殺害された女性の子どもを取り戻すべく、「五月広場の祖母たち」という組織が活動を続…

「Nスペ」「証言記録」シリーズ放送予定

コメント欄にて dj19 さんからご指摘がありました通り、今週末(NHKスペシャル)と来週末(「証言記録」シリーズ)にアジア・太平洋戦争に関する番組が放送されます。すでに dj19 さんが紹介エントリを書いておられますのでご参照ください。 http://d.hatena…

『核と刀』の元ネタ

先日ご紹介した『核と刀』が最寄りの図書館にあったので閲覧してきました。“昭和天皇の原爆開発中止命令”に言及した文献はいくつかあるようですが、高田純センセーが依拠していたのは五島勉(!)の『日本・原爆開発の真実』(祥伝社)でした。 ちょっとびっ…

「黒い雨」に関する調査資料の存在、明らかに

原爆傷害調査委員会が1950年代に広島・長崎の被爆者を対象に行なった調査で、「黒い雨」に遭遇したと回答した約1万3000人分のデータを、原爆傷害調査委員会の後身である放射線影響研究所が保有していたことを、各社が伝えています。 朝日新聞や毎日新聞が力…

デマ注意報

先日、アパグループ第4回「真の近現代史観」懸賞論文の受賞作決定をとりあげた際、「優秀賞」受賞作の「日本は負けてない」(サー中松義郎博士)が“昭和天皇が原爆開発を止めさせた”というネタを含んでいることをご紹介しました。 原爆研究については陸軍が…

ことさら「諸説ある」と言われることの意味

今年の8月17日に asahi.com に掲載された「軍都の風景2 南京大虐殺」という記事には南京大虐殺についての用語解説がついているのだが、驚くべきことにその大半は犠牲者数をめぐる“論争”についての記述に費やされている。 南京事件(南京大虐殺) 1937年…

『日本軍「慰安婦」制度とは何か』ほか

昨月末のエントリでご報告したやり取りをしている最中などに、“もし一冊を推薦せよと言われたら?”てなことを考えていました。ご承知の通り「慰安婦」問題については吉見義明氏の『従軍慰安婦』(岩波新書)が超定番になっていますが、この本は1995年刊です…

消えた「優秀賞」受賞作

アパグループ第4回「真の近現代史観」懸賞論文についてのエントリを書いた際に、「そういえば過去の入賞者に『現代のエスプリ』に論文が載った学生がいたはず」と思い出して調べてみたのですが、それらしき人名で検索してみてもさっぱりヒットしません。その…

読書メモ

RAAについてのルポ『敗者の贈物』(ドウス昌代、講談社文庫)をずっと古書店で探していたのになかなか見つからないので、図書館で借りて読む。RAAの設立にせよ米軍兵士による性的暴行事件にせよ、日本軍の中国大陸におけるふるまいに照らして納得した日本人…

アパグループ第4回「真の近現代史観」懸賞論文、受賞作決定

ロムえもんさんのツイートで受賞作決定を知る。 http://www.apa.co.jp/book_ronbun/vol4/index.html 今回から優秀賞(社会人部門、学生部門)もPDFで公開されるようになったのですが、サー中松義郎博士の「日本は負けてない」は第1回の最優秀賞受賞作にも匹…