2012-01-01から1年間の記事一覧

あきれた開き直り

12月25日の森本防衛相の会見より。強調は引用者。 A:アジア太平洋という地域の安定のために、海兵隊というのは今、いわゆるMAGTFという、MAGTFというのはそもそも海兵隊が持っている機能のうち、地上の部隊、航空部隊、これを支援する支援部隊、…

一つのサンプル

別に目新しくもないはなしですが、うろたえっぷりがまあ見事だと言えば言えたので。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElemen…

コメントの削除について

一度ならず二度までも……なのでポリシーを明確にしておきます。「通りがけ」というハンドルの人物のコメントはレイシズムを煽り知的障害者を差別する表現などが含まれていましたので削除しました。 いわゆる「差別表現」を含むコメントであっても、私が批判的…

虐殺の開始時期について

今日、12月13日に南京市で75周年という節目の追悼式典が行なわれていることが日本のメディアでも小さく報じられていますが、相も変わらず「時間と場所を拡げて人数を水増ししようとしている」という妄言を繰り返す人がいるので、2年前のエントリをリマインド…

戦中派の責任・戦中派の子世代の責任

カナロコ 2012年12月1日 「民主・藤井氏が引退「平和と民主主義つぶさないで」」 上記の記事について、日本の政界において歯止めとなっていた戦中派の議員がまた一人姿を消すことへの危惧を表明するツイートやブコメをいくつも見た。後藤田正晴や野中広務の…

「人数の話がしたいだけ」について

最近似たようなケースがあったじゃないですか。そう、「原作からの改変を問題にしたいだけ」ってやつ。でもまあ、「南京大虐殺」とか「韓国」とかが今の日本でどのような言説空間に取り巻かれているかを無視してそんなこと言われても、到底鵜呑みにはできん…

まだまだ続く否定論ビジネス

現在展転社は『「南京虐殺」への大疑問』の著者、松村俊夫とともに夏淑琴さんと日本の法廷で争っている最中なのですが(その背景についてはこちらをご参照ください)、懲りもせずにこんな本を出しています。 南京「大虐殺」被害証言の検証 「被害者証言の問…

イベント・『南京大虐殺否定論13のウソ』の13年

柏書房から『南京大虐殺否定論13のウソ』が刊行されてから今年で13年目、ということで以下のイベントが開催されるそうです。 『南京大虐殺否定論13のウソ』の13年 2012年12月9日 14:00〜 文京区民センター 2-A会議室 主催:南京への道・史実を守る会 笠原十…

夏淑琴さん来日

東中野修道の『南京虐殺の徹底検証』について、日本の裁判所から「学問研究の成果というに値しないと言って過言ではない」という評価を引き出すことに成功した、南京事件の生存者・被害者遺族である夏淑琴さんが来日されるそうです。関西では2回、証言集会・…

「七十五年の記憶 〜幸存者の肖像」トークセッション

11月19日づけのエントリで告知いたしましたトークセッション(11月25日)に出席してきました。 パネリストはジャーナリズム畑の人々ばかりですので、従軍「慰安婦」問題や南京事件などをまともに扱おうとしないマスメディアの体質などが話題となり、なかなか…

写真展、イベント紹介

写真展&トークセッション「七十五年の記憶 〜幸存者の肖像」(チラシPDF) すでに昨日始まってしまっておりますが、神戸で南京事件の生存者の写真展が開催されます。期間は18日から25日まで。 「橋下市長! 日本軍「慰安婦」問題の真実はこれですPart.2」 コ…

ホロコースト否定論者はイスラエルのタカ派にとって最高の援軍

暴言をツイートしては消す、という評判を耳にしてはいたのだが、どうやら本当だったようで。 ホロコースト否定論が世界中で広く受け入れられていると主張するこのツイートもすでに削除されている。 イスラエルがガザ地区への本格的な侵略を準備中……という情…

「尊厳の芸術」展

現在、東京芸術大学美術館において「尊厳の芸術展 -The Art of Gaman-」と題する展覧会が行われています。 http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2012/gaman/gaman_ja.htm 展示されているのは、アジア・太平洋戦争中に強制収容された日系人たちが限られた…

(再放送)「沖縄戦 心の傷〜戦後67年 初の大規模調査〜」

今年の8月に放送されたETV特集「沖縄戦 心の傷〜戦後67年 初の大規模調査〜」が本日午後10時から再放送されます。見逃しておられた方は、是非ご覧下さい。

「拡散」をご希望のようなので

ニコニコ動画 「沖縄米兵による集団女性暴行致傷事件の真相」 惠隆之介@チャンネル桜、ということでゲスさについては保証書つきの動画ですが、「拡散」を希望するコメントがいくつもついているのでご要望にお応えしてみました。 話の内容の真偽を云々するの…

第5回「真の近現代史観」懸賞論文、受賞作決定(追記あり)

今年も残すところ2ヶ月となってしまいました。恒例のアパグループ・「真の近現代史観」懸賞論文、第5回の受賞作が発表されています。 http://www.apa.co.jp/book_ronbun/index.html 相変わらず、ウヨ人士へのお小遣いという目的に忠実な選考です。しかし、最…

ただ「表現の自由」だけではなく

アン・セホン(安世鴻)の写真展を巡っては、何人かの写真家やジャーナリスト、映像作家などが声をあげたわけだが、ニコンへの抗議はもっぱら「表現の自由」「言論の自由」という観点からなされていたように見受けられる(例えばこちら。リンク先PDF)。彼ら…

アン・セホン氏写真展@大阪

ニコン側から申し出ていながら一方的に中止されたニコンサロン大阪での写真展を代替するかたちで本日から心斎橋・ピルゼンギャラリーで開催されている、アン・セホン氏の「慰安婦」写真展に行ってきました。開場時刻前から公安の私服らしき人物が目につきま…

あわせて読みたい

msn産経ニュース 2012.10.3 「存在しなかった南京虐殺」 あれこれコメントするよりも、次の一文と並べるのがなによりの批判になるでしょう。 TheLibertyWeb 2012.09.24 「南京大虐殺、従軍慰安婦をめぐる論争に終止符を打つ衝撃レポート」

NNNドキュメント'12「135枚の証言 遺された戦争ポスター」

10月7日(日)25:20〜(8日01:20〜) 日本テレビ系列 「135枚の証言 遺された戦争ポスター」 戦時中、国民に戦意高揚を図るため製作された135枚の戦争ポスターが、長野県阿智村に残されている。終戦後、国はGHQの検閲を逃れるため、それらの焼却処分を命じた…

1931年の12万ドル

誰かの妄想・はてな版 「報知新聞記事に見る1931年当時の公娼制度に対する見方」 scopedog さんが「当時は当たり前」論への反証を紹介されている。もちろん、当時の日本においてこうした認識が広く共有されていたかどうかはまた別のはなしだが、「当たり前」…

イベント報告ほか

野田首相がウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューを受けて「慰安婦」問題について発言しています。 Japan PM Warns China on Dispute He said South Korean criticism that Japan's previous offerings were insufficient "hurt the feelings of c…

歴史修正主義の核心

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

『慰安婦と戦場の性』しか手札のない否定派

アゴラ 2012年09月14日 書評:「慰安婦と戦場の性」・秦郁彦著−小さな嘘が全日本国民を不幸にするばかばかしさ 内容については法華狼さんがすでに批判されているので、屋上屋を架す必要はあるまい。石井氏に「1999年の本ですか? その後もいろいろと研究の積…

驚いていることに驚いた

毎日jp 2012年09月11日 「米同時多発テロ11年:進む風化に教師苦悩」 驚いたのは生徒らの誤解だった。「4人に1人はテロが米政府の陰謀と信じ、イラクのフセイン大統領が関与したと考える生徒もいた」。インターネット上の情報をうのみにする生徒らに事実…

「アジア女性資料センター」のアピール/イベント情報

9月6日に「アジア女性資料センター」が「日本軍「慰安婦」問題に関するアピール:政治家による「強制」否定と「河野談話」見直しの主張に対して」を出しましたが、金太郎飴のような否定派の論法のイカサマぶりが的確に指摘されています*1。すでにご存知の方…

無責任きわまりない「河野談話撤回」論者たち

最初に不明を恥じておくと、07年のあの“国辱的”な事態のあとで、「慰安婦」問題へのこれほどのバックラッシュが起ころうとは、想像もしていませんでした。しかも5年間でレトリックをつくり直してきたならともかく、なんとかの一つ覚えよろしく「強制連行はな…

「ダブルスタンダード」の破綻

いま現在河野談話をめぐって日本で起こっているのは、保守政権下で出され・その後の(一時期を除いて)保守政権下でも「踏襲」することが明言されてきた官房長官談話が保守系野党によって一斉攻撃され、保守派の内閣からも公然と同調する閣僚が現れている………

台湾における「慰安婦」の強制連行

野田正彰、『虜囚の記憶』、みすず書房 野田氏は台湾の元「慰安婦」16人を診察してこの本で紹介しているが、漢族の女性の場合「看護助手の仕事がある」などと騙されて「慰安婦」にされたケースが目立つのに対し、先住少数民族の女性の場合には拉致されたケー…

『南京虐殺は「おこった」のか』

Apple のネットワークサービスが iCloud になったことにともない消滅した旧本館にアップした記事(06年7月23日)を、一部手直しして再掲。日韓の(日中の)対立を韓国の(中国の)歴史教育に帰責しようとする発想についての議論を TL上で見かけたので。今な…