NNNドキュメント'12「135枚の証言 遺された戦争ポスター」
- 10月7日(日)25:20〜(8日01:20〜) 日本テレビ系列 「135枚の証言 遺された戦争ポスター」
戦時中、国民に戦意高揚を図るため製作された135枚の戦争ポスターが、長野県阿智村に残されている。終戦後、国はGHQの検閲を逃れるため、それらの焼却処分を命じた。しかし、旧会地村(阿智村)の原弘平村長(享年59)は、命令に背いてポスターを自宅の土蔵にしまいこんだ。戦地から生きて帰ってきた三男・好文さん(90)だけに、その存在を告げていた。「いつか役に立つだろう…」と。半世紀以上もの間、光の届かない蔵に眠り続けた135枚。その一枚一枚からは、かつて日本が突き進んだ戦争への道のりが浮かび上がってくる。取材で見つかった原村長の日記に綴られていたのは、反戦への思いだった。そして今年、村の高校生が、ポスターが語る戦争を学ぼうと動き始めた。
(http://www.ntv.co.jp/document/)
08年に放送されたNHKのハイビジョン特集「こうして村人は戦場へ行った〜滋賀県旧大郷村 徴兵記録〜」では滋賀県旧大郷村の兵事資料が紹介されていたが、これも敗戦時の兵事係だった人が焼却命令を無視して自宅に保存していたものだ。「組織」よりも「歴史」を選んだ人々のお陰で、失われていたかもしれない真実に触れることができる。これは決して過去のはなしではない。