2010-01-01から1年間の記事一覧

いろいろと積み残したまま暮れてゆき

今年も例によって積ん読の本やら録ったきり見てないテレビやら買ったきり観てないDVDやらを残したまま終わりを迎えてしまいました。来年こそは少しずつ手をつけていきたいところです。 では、みなさまよいお年をお迎えください。

日本外交のニヒリズム

12月24日の朝日新聞(大阪本社)朝刊、「イラク戦争検証 日本は」より、谷内正太郎・元外務事務次官のコメント。 日本にとって最も重要な同盟国の米国が、国際社会の反対を顧みず武力行使に踏み切ろうとしている時、「やめておけ」という態度は取り得ないの…

よりにもよって……

asahi.com 2010年12月25日 「たちあがれ日本に連立打診 首相、内閣改造も視野」 歴史修正主義者を拉致担当相にって、それどんな自虐?

国の名簿提供に「違憲」判断

asahi.com 2010年12月21日 「靖国神社への戦没者名提供「政教分離に違反」 大阪高裁」(魚拓) (……) 判決はさらに、国の合祀への関与を検討。(1)旧厚生省が戦後に合祀予定者を決めて神社側に通報した(2)調査費用が国庫負担だった、などの経緯をふま…

放送予定

今週の土曜日(25日)、午前8時から NHK BShi で「証言記録 兵士たちの戦争」を放映するはずなのですが(再放送は来年1月5日)、番組サイトではいまだに「タイトル未定」のままです。 また「戦争証言」プロジェクトの一環として「私たちの戦争」シリーズがあ…

「国民」の戦争責任について

cf. http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay__101212.html , http://matsuo-tadasu.ptu.jp/essay__101215.html 多くの民衆は、戦争と敗戦にいたる過程を「ダマサレタ」という論理でとらえて納得したが、そこには戦争責任をみずからのものとする意識が欠落してい…

「最終的解決」はむしろ現在進められつつある

ツイッターではすでに指摘しておられる人もいるが、念のためこちらでも。「最終(的)解決」という用語は日本の同盟国であったドイツの国家犯罪の(当事者が用いた)婉曲表現であるがゆえに注意を要するものではあるが、戦後補償問題という文脈においてはよ…

「合法/不法」論を超えて

先日言及した西日本新聞の記事には「戦争中の不法殺害(虐殺)の定義には諸説あり」という一節があって、「虐殺=不法殺害」(ないし「虐殺⊆不法殺害」)ということが前提とされている。南京事件を巡る議論の原点に東京裁判があることを考えると「合法か不法…

やっつけ仕事

年末年始にどんな特番が放映されるかを調べていて「ヒストリーチャンネル THE HISTORY CHANNEL JAPAN」のサイトにアクセスしたのだが、トップページに "THIS DAY IN HISTORY" というコンテンツへのリンクがある。「○○年のこの日、こんなことが起こりました」…

第6師団下士官の手帳、発掘

コメント欄でkiriko_mさんからNHKのローカルニュースで報じられたことをご教示いただきましたが、西日本新聞でも報じられておりました。 西日本新聞 2010年12月8日 「南京事件の従軍手帳入手 熊本大教授ら」(魚拓) 1937年の日中戦争で旧日本軍が関わっ…

「65年目の「遺言」」連載開始

昨日12月5日から朝日新聞朝刊で「65年目の「遺言」」と題する連載が始まった。第1回は名古屋空襲で両足を失った女性への取材。 季節の変わり目や、雨が降る前、両足のつけ根に痛みが走り、生きながらに体を焼かれたあの日がよみがえる。 「死ぬまで戦争に追…

なにが一次的な問題か(追記あり)

MSN産経ニュース 2010.12.5 「朝鮮学校への抗議デモ参加者に飛びかかり妨害 27歳男を逮捕」 デモ参加者に飛びかかり妨害するなどしたとして、警視庁渋谷署は4日、暴行の現行犯で、男(27)を逮捕した。 逮捕容疑は、同日午後3時25分ごろ、東京都渋谷…

『倉富勇三郎日記』刊行開始

以前にちらっとだけ言及したことがある、倉富勇三郎(朝鮮総督府司法部長官、法制局長官、宮内省御用掛、枢密院副議長・議長などを歴任したエリート官僚)の日記が国書刊行会から刊行され先月第1巻の配本が始まったことを昨日の新聞広告で知る。全9巻、年1冊…

時間を超えた想像力

時間、といってもたかだか70年ほどのこと。 本当はこういう比較はしたくない(し、すべきでもない)のだが、在日「朝鮮」人や「朝鮮」学校の生徒(およびその保護者)が一糸乱れず北朝鮮を無批判に支持しているとかそろいもそろってコントロールされているか…

放映予定

11月27日 (土) 午前8時00分〜 BShi 証言記録 兵士たちの戦争「ブーゲンビル 墓島と呼ばれた戦場 〜都城・歩兵第23連隊〜」(再放送:12月1日(水)午後2時00分〜 BShi) パプアニューギニアの東部、ソロモン諸島の最北端に位置するブーゲンビル島。その島…

もういっそのこと……

毎日jp 2010年11月24日 「北朝鮮砲撃:官房長官、朝鮮学校の無償化手続き停止も 文科相、申請不受理示唆」 仙谷由人官房長官は24日午前の記者会見で、北朝鮮による砲撃事件を受け、朝鮮学校への授業料無償化制度適用について「現在進めているプロセスをい…

国境を越える想像力

先日紹介した朝日新聞夕刊の連載「ニッポン 人・脈・記」の「語り継ぐ戦場」第3回は陳輝という若者が抗日戦争の間に書いた詩を紹介している。 題は「ひとりの日本兵」。 〈ひとりの日本兵が/晋察冀の原野で息をひきとっていった。〉 詩はそう書き出される。…

甘かった……

私としては「石破茂も自衛隊や警察を"暴力装置”と言ってる」ってことが明らかになった時点でこの件はジ・エンドだと思ってたんだけど、心に深い闇を抱えている人は多いんだなぁ……。

「語り継ぐ戦場」

朝日新聞(大阪本社)夕刊の連載「ニッポン 人・脈・記」は18日木曜日から「語り継ぐ戦場」と題し、残り少なくなった戦争体験者からの聞き取りなどに取り組んでいる若い世代をとりあげています。1回目は「戦場体験放映保存の会」、第2回は「撫順の奇跡を受け…

ベルーフへの自覚

一日経って、新聞その他も徐々に「暴力装置」が官房長官オリジナルのタームでないことは無視できなくなってきたようですが、いろいろと悪あがきをしている人もいます。 その一例として「自衛官の感情」を云々する人々がいますが、例えば「教育は国家のイデオ…

朝日新聞によれば石破茂・元防衛大臣は左翼なのかもしれない

「暴力装置」の表現は、かつて自衛隊を違憲と批判する立場から使用されてきた経緯がある。 (http://www.asahi.com/politics/update/1118/TKY201011180169.html) 破綻国家においてどうしてテロは起こるのかというと、警察と軍隊という暴力装置を独占していな…

新防衛大綱、民主案

47NEWS 2010/11/18 「「歩兵」など旧軍用語復活 新防衛大綱で民主案」 政府が年末に策定する新たな防衛計画大綱に連動し、民主党の外交・安全保障調査会(中川正春会長)が取りまとめた提言案で、専守防衛を趣旨とする憲法に照らして陸上自衛隊が用いている…

『新中華報』第420期

「南京事件FAQ」の「毛沢東も事件を知っていた」の項では、『新中華報』が南京での虐殺や性暴力を最初に伝えたのは1938年6月30日の第443期であるようだとされていますが、higeta さんがそれより4ヶ月ほど早い38年2月25日の第420期に載った報道を紹介されてい…

「なぜ助けたのか?」という問い

先月末に放映されたETV特集「シンドラーとユダヤ人〜ホロコーストの時代とその後〜」に登場する生存者の一人は、「なぜシンドラーはユダヤ人を助けたと思いますか?」という質問に対し、私はそんなことは尋ねるなと言うことにしている、「なぜ?」と問われる…

クラスター爆弾禁止条約締約国会議

今年8月に発行したクラスター爆弾禁止条約の締約国会議がラオスのビエンチャンで今日、11月9日から行なわれるのにあわせ、今朝の朝日新聞(大阪本社)ではいまも不発弾(子爆弾)8千万個が残ると見られているラオスの状況を伝えています。 ネットでは毎日jp…

人々を危険にさらしているのはどちらか?

昨晩、NHK総合の「クローズアップ現代」で「機密告発サイト・ウィキリークスの衝撃」が放映されたと思ったら朝には例のビデオが“流出”していたわけですが……。 さて、番組でも一つの論点となっていたことですが、アメリカ政府などが Wikileaks を批判する際の…

既定路線化は既定路線?

沖縄タイムス 2010年11月3日 「県内移設「必然性ない」 海兵隊基地 柳沢氏、指摘」 琉球新報 2010年11月3日 「陸自配備「非常に脆弱」 柳澤元官房副長官補が見解」 後者の見出しは柳澤氏が“脆弱だから増強せよ”と主張したかのように読めてしまうという意味で…

できなくて当然

なんか最近、『週刊現代』や『週刊ポスト』の広告と『週刊新潮』のそれの区別がつかなくなってますが、2週ほど前の『週刊現代』の表紙に「ノルウェーにできて、なぜ日本にできないのか」などと書いてあるのを目にして、失笑してしまった。 もちろん欧米諸国…

『故郷はなぜ兵士を殺したか』

一ノ瀬俊也、『故郷はなぜ兵士を殺したか』、角川選書 著者の過去の著作に比べると格段に挑発的な書名なのでちょっとびっくり。日露戦争以降の(ただし重点はアジア・太平洋戦争におかれている)銃後における軍事援護活動――出征兵士の家族への援護、戦死者家…

宗教の自由!

asahi.com 2010年10月26日 「靖国合祀の取り消し認めず 那覇地裁が遺族の訴え棄却」(魚拓) 「国賊神社」とかなんとかいう名前で、宮・軍・政・官・学・財各界の戦争責任者(もちろん名指しで!)が黄泉の国で自分の罪過に見合った期間苦しみ続けることを祈…