新防衛大綱、民主案

 政府が年末に策定する新たな防衛計画大綱に連動し、民主党の外交・安全保障調査会(中川正春会長)が取りまとめた提言案で、専守防衛を趣旨とする憲法に照らして陸上自衛隊が用いている「普通科」の言葉を「歩兵」に変更するなど旧日本軍の用語を復活させるよう求めていることが17日、分かった。同時に、陸海空各自衛隊のトップである幕僚長や統合幕僚長天皇認証官ポストにするよう提唱している。
(後略)

後略部分によれば「政府側でも否定的に受け止められる公算が大きく、新防衛大綱に盛り込まれる見通しは立っていない」とのことなのでこの案自体については静観してよいのだろうが、問題は「いずれも自衛隊サイドで長年にわたり願望が強いとされる」という点。そりゃあ「歩兵聯隊」を「普通科連隊」と呼び変えたところで実態が変わるわけではないけれども、逆に言えば「じゃあなんで歩兵に戻したいの?」ということにもなる。「日露戦争支那事変に参戦し数々の戦果をあげ精強部隊として名をとどろかせた」旧陸軍歩兵第33聯隊の「輝かしい歴史と伝統を後世に継承したい」と語った普通科第33連隊の連隊長がいたわけだし。海自の護衛艦の場合には旧海軍の軍艦の名前を踏襲しているケースがいっぱいあって、これが見逃されてきたのは“東京裁判史観”が生んだ“海軍善玉”論ゆえであろうか。