2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『宣伝謀略ビラで読む、日中・太平洋戦争―空を舞う紙の爆弾「伝単」図録』

以前にご紹介した『戦場に舞ったビラ―伝単で読み直す太平洋戦争 (講談社選書メチエ)の著者、一ノ瀬俊也氏が今年の夏に『宣伝謀略ビラで読む、日中・太平洋戦争―空を舞う紙の爆弾「伝単」図録』という大型本を柏書房から出していた、ということをうかつにも…

本日の判決

すでにみなさんご存知でしょうが、『沖縄ノート』などの沖縄戦「集団自決」についての記述をめぐる訴訟の控訴審判決が今日10月31日に下り、予想通り原告敗訴でした。「三審制なので」((c)「クソ」知事)最高裁まで争ったとしてもたんに判決の確定をほんのす…

「南京問題小委員会」、“研究”成果を堂々公刊!

本館の掲示板でdj19さんからご教示いただいたはなしですが、戸井田とおる議員らの「南京問題小委員会」が『南京の実相 国際連盟は「南京2万人虐殺」すら認めなかった』(水間政憲著、日新報道社)を刊行したとのことです(丸坊主日記、「南京の実相」)。昼…

「天下三分の計」と旧陸軍の中国認識

単なる連想、思いつきで(現時点では)なんの根拠があるわけでもないはなしなので、そのつもりで読み流していただければ。 現在テレビその他のメディアではジョン・ウーの新作『レッド・クリフ』の宣伝がさかんに繰り返されている。映画の描写は長坂の戦いか…

「東條手記」全文公開

現在発売中の『歴史読本』(新人物往来社)12月号は「特別資料 法務省移管公文書 極東軍事裁判関係文書 「東条元首相手記」全公開!」と題して、今年の夏に報道された東條英機元首相(敗戦当時)が敗戦直前に記したメモの全文を公開しています。198頁から227…

あいまい語法

NakanishiBさんから存在を教えていただいた「イザ!」の呉智英によるコラム、「職業に「貴賤」あり」。本人は(例によって)気の効いたことを書いているつもりなんだろうけど、実に底が浅いうえに産経新聞的にはブーメランな内容となっている。 職業には好ま…

戦場のミソジニー

田中利幸氏の著作『知られざる戦争犯罪 日本軍はオーストラリア人に何をしたか』(大月書店)の第3章は旧日本軍がオーストラリア軍の従軍看護婦を殺害した事件を扱っているのだが、当ブログでこの本をとりあげた際、そうした虐殺の心理的背景についての田中…

最近の報道より

10月20日(月)の朝日新聞夕刊は、別になんの記念日でもないのに社会面に日本の軍隊に関連する記事がいくつも載っていました(当日書くつもりだったのに書きそびれてしまって……)。自衛隊関係ではまず窃盗の疑いで海上自衛隊員が懲戒免職になったという記事…

お初天神の戦争遺跡

久しぶりにお初天神(露天神社、大阪市北区曾根崎二丁目)を通りかかったところ、一対の石柱に以前にはなかった貼り紙があるのに気づいた。 現在改装中の甲子園球場でも、鉄扉に機銃掃射の弾痕が残っていたことが以前に新聞で報道されていたが、こんなところ…

堀田善衞の日記発見、刊行へ

ちょっと前のニュースですが、南京事件を題材にした小説「時間」を書いた小説家堀田善衞が敗戦前後に上海に滞在していた当時の日記が発見されたとのことです。 2008年10月3日20時14分 読売新聞 「堀田善衞の上海滞在日記を発見、終戦前後の体験詳細に」 鋭い…