2013-01-01から1年間の記事一覧

一年間ご愛読ありがとうございました

明日、「明けましておめでとうございます」と書く気になれませんので、大晦日の本日ご挨拶させていただきます。 第二次安倍内閣が成立した時点から想定できた通りの出来事が次々と起こった一年でしたが、たった一つだけいいことがあるとすれば、日本の歴史修…

「専門」ってなんだ……

『歴史評論』の13年9月号に笠原十九司さんの「南京大虐殺をめぐる歴史修正主義と歴史学者」という論考が掲載されているのですが、その結び近くになかなか衝撃的なことが書かれています。第一次安倍内閣当時、市民集会での講演をもとに「世界史の流れに逆行す…

コピペ戦士 hunter くんの置き土産について、補足

昨年の1月に拙ブログに登場したコピペ戦士 hunter くんのことはみなさまとうにお忘れかと存じますが、彼がここで持ち出したデマ、「実際に米軍が「神奈川県」に進駐してきた最初の10日間に、県下だけで既に1336件のレイプ事件が発生したという事実がある」に…

(放送予定)NNNドキュメント「反骨のドキュメンタリスト

大島渚 『忘れられた皇軍』という衝撃」 2014年1月12日 24:50〜(13日0:50〜) 日本テレビ系列 NNNドキュメント 「反骨のドキュメンタリスト 大島渚 『忘れられた皇軍』という衝撃」 2013年1月、大島渚監督が逝った。「大島渚は不器用で、反国家むきだしにし…

「ピースおおさかのリニューアルに市民の声を!実行委員会」事務局ホームページ開設

橋下・松井コンビが極右勢力におもちゃとしてあたえようとしていたピースおおさか(大阪国際平和センター)の展示リニューアル構想について、ピースおおさかの設置理念に基づくリニューアルを求める「ピースおおさかのリニューアルに市民の声を!実行委員会…

歴史修正主義者、またも自爆か?

「テキサス親父じゃねーの?」と思ったらそうだった、という方が他にもおられる(Gl17さんとか)件です。 msn産経ニュース 2013.12.16 「米の慰安婦像撤去を ホワイトハウスの請願サイトで 米男性が開始」 この請願サイトには昨年も日本の右翼勢力がトライし…

「道義的責任」の引き受けが「法的責任」の否認の隠れ蓑でしかないケース

大沼保昭氏は『「慰安婦」問題とは何だったのか メディア・NGO・政府の功罪』(中公新書)においてアジア女性基金への批判に応え、次のように反論していた。 (……)「日本政府が道義的に責任を認めるだけでは十分でない、法的責任を認めることが国家として責…

NNNドキュメント'13 「死してなお… 忘れられた兵士の遺骨」(追記あり)

大阪の陸軍墓地に収められた兵士の遺骨の身元を突き止める努力とその成果について、今年の8月15日に報じられていました。 http://b.hatena.ne.jp/entry/www.yomiuri.co.jp/national/news/20130814-OYT1T00671.htm 今晩深夜放送の「NNNドキュメント'13」では…

南京事件生存者証言集会・関西

2013年12月8日13時半〜 「消してはならない!加害の歴史」 大阪市立難波市民学習センター4F講堂 証言者:王津さん 主催:南京大虐殺60ヶ年大阪実行委員会 http://mainichi.jp/area/osaka/news/m20131207ddlk27040403000c.html 2013年12月10日18時半〜 「…

「政治学部」だからプロパガンダ、という珍説

先日のエントリで言及した、「中国の歴史はプロパガンダ、韓国の歴史はファンタジー」というネタに先週発売の『週刊文春』が便乗しているのだが、立ち読みしてみたら産経文化人の一人である宮崎正弘のコメントが載っていた。曰く、中国では歴史学の講座が文…

bahrelghazali先生の「防空識別圏」論が読めるのは当ダイアリだけ!

有権者たるものは、理論的にはあらゆる政治的イシューに対して判断を下すことを要求されるものです。とはいえ、現実には一個人があらゆる事柄について妥当な判断を下すことなど到底期待できません。そこに「専門家」のレゾンデートルがあります。また、「専…

シンポジウム「維新・橋下市長の歴史認識を問い辞任を求める〜吉見義明さんは、なぜ桜内文城衆院議員を訴えたか〜」

12月1日(日) 13時30分〜 PLP会館(大阪市北区天満橋3-9-27)5 階大会議室 主催: 日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク http://www.ianfu-kansai-net.org

『南京の真実』第2部は来春公開予定だそうで

掲示板にてホドロフスキさんからご教示いただいた情報。 http://www.youtube.com/watch?v=HNm9qf1Blok しかし公式サイトとスタッフブログの方にはいまだ第2部の公開予定についての情報はありません。 http://www.nankinnoshinjitsu.com/ http://www.nankinno…

『捏造される歴史』

ロナルド・フリッツェ、『捏造される歴史』、原書房、2012年 タイトルだけ見てとりあえず借りてきたのだが、扱われているのは古代史にまつわる偽史の事例が中心で、ちょっと私の関心からはズレていた。とはいえ、「疑似歴史家」が「可能性と蓋然性の違いをあ…

産経新聞は「プロパガンダ」「ファンタジー」がお好み?

msn産経ニュース 2013.11.16 教科書検定基準見直し 政府見解反映、世界の常識 領土や歴史問題で、教科書に政府見解を反映させる方針を盛り込んだ「教科書改革実行プラン」。一部に教科書の中立性を危ぶむ声もあるが、海外では、「政府見解にそった教科書記述…

パル氏のご子息はお怒りのようで

『世界』(岩波書店)の13年9月号に、内閣外政審議室長として「村山談話」の作成に関わりその後インド大使などを務めた外交官、谷野作太郎氏のインタビューが掲載されています。原案で「終戦」と「敗戦」という語が混在していたのを「敗戦」に統一するよう提…

日中戦争勃発直前の「廃娼運動」状況

長年、活動を行ってきた廓清会と婦人矯風会は、一九二六年(大正一五)六月に廓清会婦人矯風会連合(同年一〇月以降、廃娼連盟と改称)を結成、一九二九年までの三年を第一期として運動を進めたが、一九三〇年から五カ年計画で一九三四年をめどに廃娼の実現…

朝鮮人虐殺の原点としての甲午農民軍「討伐」

window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; if (d.getElementById(id)) return t; js = d.createElement(s); js.id = id; js.src = "https://platform.twitter.com/widgets.js"; fjs.paren…

答弁と称する事実上の逃避

昨日のエントリを書いた時点では公表されていなかった、「強制連行を示す証拠はなかったとする二〇〇七年答弁書に関する質問主意書」への答弁書が公開されました。 衆議院議員赤嶺政賢君提出強制連行を示す証拠はなかったとする二〇〇七年答弁書に関する質問…

マスメディアがほとんどとりあげない安倍内閣の窮状

しんぶん赤旗 2013年10月26日(土) 「政府資料の強制性否定 「慰安婦」問題 安倍内閣が強弁 赤嶺議員に答弁書」 この記事で問題にされている質問主意書(「強制連行を示す証拠はなかったとする二〇〇七年答弁書に関する質問主意書」)は現時点では質問本文が…

非対称性について

反歴史修正主義クラスタと反排外デモクラスタ(というおおざっぱなくくり方をとりあえずするとして)との対立について。前者から後者への批判は「それでは差別と戦うことにならない」という論理を基調としており、レイシズムや排外主義との戦いが歴史修正主…

「寝た子を……」は差別主義者の定番の拠り所、そして秦郁彦の嘘

msn産経ニュース 2013.10.23 「秦郁彦氏 慰安婦で寝た子起こしたのは誰」 タイトルを見ただけで読むに値しないことはわかってしまうのですが、そこをぐっと我慢して読み続けるととんでもないことが書かれています。 92年1月11日付朝日新聞は1面トップ…

(イベント)【国連人権理事会参加報告】世界は「慰安婦」問題の解決を求めている!

2013年10月25日(金) 午後6時半〜 「【国連人権理事会参加報告】世界は「慰安婦」問題の解決を求めている!日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク」 会場等の詳細はリンク先をご覧下さい。 なお、当日「そよ風・関西支部」と「愛国矜持会」という2つの差…

中国戦線における飢餓

先日、中国戦線における日本軍の兵站に関する話題がTLにちらほらと流れてきていたので。 「中国は陸続き」と言ったって機械化の遅れた日本軍のこと、まして制空権も奪われた大戦末期になれば兵站線の確保は容易なことではない。 第27師団の中隊長として大陸…

『不敗の戦場』!

誰かの妄想・はてな版 「日中戦争・中国に負けていないという日本の虚構」 この「虚構」の蔓延ぶりを示す実例をば。 雑誌『丸』(潮書房)の別冊特集「太平洋戦争証言シリーズ」の第12号(1987年7月)のタイトルは「不敗の戦場」でございます。表紙右は、194…

強制連行の証拠は(探さ/公表させ)なかった!(追記あり・タイトル変更)

私は昨年の8月に書いた「河野談話」について知っておくべきたった六つのこと(三分で読めるよ!)」というエントリにおいて、次のように指摘しておきました。 (6)「河野談話」は朝鮮半島以外での「慰安婦」の徴募や「慰安所」の実態についての十分な調査に基…

『戦争社会学ブックガイド』

http://www1.e-hon.ne.jp/content/toshoshimbun_2013_syohyou_3125_1-1.html ↑での『戦争社会学の構想』の紹介を読んで、同書の編者のうち2人が編者となった本を借りてきました。 野上元・福間良明編、『戦争社会学ブックガイド―現代世界を読み解く132冊』、…

8月4日付けエントリへの補足と訂正

去る8月4日にアップした、「河野談話」についての初期報道をとりあげたエントリにおいて、日本経済新聞8月5日朝刊の社説を見落としてとりあげ損ねていました。「誰でも予想する通り3紙の中では一番簡単な扱い」などと書いてしまってお恥ずかしい限り。 「戦…

御用学者とイエロージャーナリズムの華麗なタッグ

【突破する日本】日中韓で異なり過ぎる歴史観 韓国はファンタジー 中国はプロパガンダ タイトルを見ただけで「あっ、ブーメランだ」と予想がついてしまう安定した産経クオリティのコラムですが、旅順虐殺事件に関して「その際の日本政府の見事な対応は、次回…

『日本は過去とどう向き合ってきたか』

山田朗、『日本は過去とどう向き合ってきたか 〈河野・村山・宮沢〉談話と靖国問題を考える』、高文研 近代日本の軍事史の専門家による、歴史修正主義批判の入門書。I章〜IV章のタイトルは次の通り。 I 〈河野・村山・宮沢〉歴史認識三談話をめぐって──政界…