堀田善衞の日記発見、刊行へ

ちょっと前のニュースですが、南京事件を題材にした小説「時間」を書いた小説家堀田善衞が敗戦前後に上海に滞在していた当時の日記が発見されたとのことです。

2008年10月3日20時14分 読売新聞 「堀田善衞の上海滞在日記を発見、終戦前後の体験詳細に」


 鋭い国際感覚で知られる作家・堀田善衞(1918〜98)が、終戦前後に上海に滞在した際の日記が発見された。


 日記には当時の上海の様子とともに、後の小説にもつながる体験が数多く記されている。


 日記は1945年8月6日から46年11月まで、ノート3冊に断続的に書かれている。昨年夏に遺族らが遺品を調べ2冊が判明。今年6月には、神奈川近代文学館横浜市)に堀田家から寄贈されていた資料の中から3冊目が確認された。
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 資料を調べた紅野謙介日大教授は「国際派作家・堀田の視座を作る体験が詳細に記されている」と語った。


 日記は、4日から同館で展示され、11月には「堀田善衞上海日記」(集英社)として刊行される。
(http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20081003-OYT1T00556.htm)

笠原十九司氏による「時間」の紹介はこちらにあります。