イベント報告ほか
野田首相がウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューを受けて「慰安婦」問題について発言しています。
He said South Korean criticism that Japan's previous offerings were insufficient "hurt the feelings of conscientious Japanese, and it is a pity."
「良心的日本人」って、まさか自分をそのひとりに数えているんじゃないでしょうね? なんとも厚かましい物言いに虫酸が走ります。
さて、昨日は大阪市立すまい情報センターで「橋下市長! 日本軍「慰安婦」問題の真実はこれです」というイベントが開催されました(主催:日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク)。会場前には警察も来ていましたが、私が見聞した限りではこれといった騒ぎはありませんでした。日の丸をちらっと見かけたくらい。もっとも、これは会場入りした時間帯にもよるのでしょう。
発言者は来日した被害者のキム・ポットンさんと挺対協代表のユン・ミヒャン氏、日本軍「慰安婦」問題解決全国行動2010の共同代表・梁澄子氏。主催者は300席を用意したそうですがそれを上回る参加者(約480人と発表されていました)がありました。あれよあれよという間にバックラッシュが広がってゆく状況に危機感を抱いた人が少なくなかった、ということでしょう。
印象に残ったことの一つとして、鹿児島県会の廃娼決議が公娼制を「人身売買」「奴隷制度」と非難していたことを梁澄子氏が紹介したところ、会場から「ホォ……」という大きなリアクションが起きたことがあります。平均的な市民よりはこの問題に強い関心をもつ人びとの間でも、こうした事実は意外に知られていないのかもしれません。「当時の価値観」を引き合いに出す右派の論法に引きずられないためには重要な点ですので、今後は折に触れて強調していこうと思いました。
また、会場で配布されていたビラにて、大阪でもアン・セホン氏の写真展が開催されることになったと知りました。「大阪ニコンサロン写真展中止通告に対する緊急抗議写真展」と題し、中央区心斎橋筋1-3-15の「ピルゼンギャラリー」にて10月11日から16日まで開催されます。