山川出版の中学教科書が「慰安婦」記述
本日、来年度から使用される中学校教科書の検定結果が公表されました。「つくる会」が先月、結果の公表前に自由社歴史教科書の不合格を発表したことで注目されていた検定結果です。
-産経新聞 2020年3月24日 「「従軍慰安婦」の呼称復活 中学校教科書検定 自虐色強まる傾向も」
一方、先の大戦をめぐる記述では、歴史で2社が慰安婦について説明。このうち新規参入の山川出版は「戦地に設けられた『慰安施設』には、朝鮮・中国・フィリピンなどから女性が集められた(いわゆる従軍慰安婦)」と記述した。「従軍」をつけた呼称は不適切との批判が強く、現在の教科書では使われなくなっている。
高校の教科書で有名な山川出版が新たに中学校の歴史教科書に参入したということ自体がニュース価値の高い情報だと思うのですが、もちろん産経の目のつけどころは違います。右翼のつまらない言い掛かりとは別に「従軍慰安婦」という呼称は支援団体も使わなくなっていますから、なんだったら「日本軍性奴隷」にしてもらってもいいんですけどね。
日本政府は河野談話を撤回していない以上、「慰安所」制度について記述すること自体を検定ではねるわけにはいかないはずではあるのですが、やはり学び舎という先例があったことで山川もとりくめた、ということかもしれません。具体的な記述など確認できましたら、また改めてご紹介したいと思います。