saike 戦争, 歴史, 社会 空襲は「天災」に近い感覚でとらえられていて、それが沖縄と違い「悲劇の共有」が少ない原因の一つなのかも
そうそう、私が言いたかったのはそういう「感覚」です。もっとも、空襲体験だって実は多様だし、一番過酷な目にあった人々＝亡くなった人々は決して語らない、というのはここでもまた真理ですから、どちらかといえば濃厚な空襲体験を持たない人々の捉え方、なのかもしれませんが（ただ、そうした人々の方が数としては多いわけです）。
ただ、後から考えると関連はしていながら微妙に違う要因もありますね。当時のドイツ人はユダヤ人迫害を「知って」いたわけですが、日本軍の戦争犯罪の多くは国外で行なわれているので、敗戦まで「知らない」日本人も少なくなかった。これは自国領土のほとんどが戦場になっていない、という点で「内地民間人の戦争体験が空襲体験に集中している」問題と絡んではいますが、いちおう別の問題でもあります。
