豪でハワード前首相の戦争犯罪追及の動き

AFPBB News 豪軍イラク撤退開始、ラッド首相「派兵の根拠はすべて誤り」

オーストラリアのラッド首相が「イラクへの軍派遣を正当化するために用いられた主張はすべて誤りであった」と議会で演説したことを伝えるニュースだが、その末尾に。

 一方、オーストラリアの弁護士、学者、政治家らのグループが、イラク侵攻に関してハワード前首相を戦争犯罪で訴追する構えを見せている。


 オーストラリア放送協会(ABC)によると、2003年の米軍主導によるイラク侵攻へのオーストラリア軍部隊の派遣について、ハワード前首相の戦争犯罪を問う訴訟準備書類が国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)に送付された。

そのABCのニュースはこちら。記事によれば罪状は "war crimes under article 8 of the Rome Statute" 、すなわち国際刑事裁判所ローマ規程(PDF)の第8条とされているだけで、その2項で具体的に規定されているどの犯罪を想定しているのかはこの報道からは不明。


先行きがどうなるかもまだ不透明だが、実現すれば外圧によらずに自国の政治指導者の戦争犯罪を国際的な裁きに委ねた例として、画期的なことだ。