リアリスト気取りに限ってリアルを見失ってる、の巻

書きたい題材があって図書館で史料も借りてきたのに、さすがに8月は次から次へと話題が現れるので、なかなか時間が取れません。

いつものあびるんクオリティです。

 「本当に、相手にするのがいやになるよ…」


 政府高官はこう嘆く。ただ、問題がここまでこじれた原因は、自民党政権時代も含む政府のその場しのぎで迎合的な対応にある。

いやいやいや。「河野談話を破棄せよ」と主張する国会議員がウヨウヨおり、首相にまでなったりしたことが大きな原因でしょう。その「政府高官」は歴史修正主義者どもを黙らせるための努力を一体どれだけしたというのでしょうか? 歴史修正主義者に対して「迎合的な対応」を続けてきたからこそ、「問題がここまでこじれた」のではないでしょうか。
とまあ、あびるんに突っ込んでいたらきりがない(ので滅多にとりあげない)のですが、産経クオリティの記事が『ニューズウィーク』日本語版の公式サイトに掲載されると、さすがに驚きます。

特に「歴史認識」問題に関して“現実的”な提言をしているつもりの人物に限って、現実認識がまるでなってない……の典型のようなコラムです。最後に「このコラムはフィクションであり、実在の国家・団体・個人とは関係ありません」と書いていないのが不可解でなりません。
うちゃさんが批判エントリを書かれる予定とのことですので、拝見してから落ち穂拾いなどするかもしれません。