2006-10-01から1日間の記事一覧

読了

『逆説の軍隊』(戸部良一、『日本の近代9』、中央公論社)を読了。 上のエントリにいろいろとコメント頂戴しているトピックについてだが、第一次世界大戦の戦訓をふまえて歩兵操典を改正する動きもあったとのこと。そこでは「精神力を過大に重視する従来の…

歩兵操典

日露戦争後の1909年に日本陸軍が歩兵操典を改訂し、銃剣突撃の重要性が強調されたことについてはこれまでも何度か言及してきた。これは日露戦争で日本軍が火力不足を露呈し、それを精神力で補おうとしたからだ、と説明されることが多いようである。しかし『…

招魂社でアーメン

『近代とホロコースト』との関連で『逆説の軍隊』(戸部良一、『日本の近代9』、中央公論社)を読んでいるのだが*1、ちょっと考えさせられるエピソードが紹介されている。 明治政府が当初フランスの軍制をモデルに陸軍を整備した(海軍はイギリスがモデル)…