名簿はいらない!

ご存知の方も多いと思いますが、南京事件否定論者はしばしば「犠牲者の名簿を出せ」と言い出します。戦争中に、しかもその後8年間も敵(日本軍)に実効支配されていた土地でおこった虐殺事件の被害者名簿がきちんとつくられていたらその方が怪しい、と考えるのが健全な常識というものです。大量虐殺は人間の死を「名前のない死」にしてしまう。これが単なる殺人事件とは異なる、大量殺害の本質です。
ところで、南京事件否定論者であることに加えてインテリジェント・デザイン説の信者でもあることが判明したdeliciousicecoffee氏ですが、今度は「支那軍は支那事変8年間で一人もマトモに日本人を捕虜にせず反戦兵士にする者以外は投降兵や負傷兵を皆殺しにした」と言い出しました。で、「名簿はあるのか?」と聞いたら「ない」んだそうです。彼もまた「南京大虐殺の名簿はあるのか?」と言っていた一人なんですが。いまは「遺骨はあるのか?」と尋ねているところです。しかしどうやら、名簿がなくても大量虐殺を立証するのに差し支えがないことは理解してもらえたみたいです。