できるもんならやってみてくれ!

http://fromdusktildawn.g.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080103/1199312777

ポイントは、たとえ南京事件がなかったとしても、

南京事件はあった」ことにすること自体は、

とても簡単だということ。

そもそも、レイプも虐殺も皆無の戦争なんてほとんどないんだから、

よくある戦争中のレイプや虐殺に「南京事件」というラベルを

貼れば、はい、一丁、南京事件のできあがり!なわけです。

この意味で、「歴史的事実」などいくらでも捏造できるし、

それを立証することなど簡単だ。

やってもらおうじゃないか。お題は「日露戦争において日本軍はロシア軍の捕虜を万の単位で虐殺した」か「アジア・太平洋戦争において、アメリカ軍は国内の収容所に収容した日本軍捕虜を組織的に多数殺害した」のどちらか、でどうかな? で、それを日露の、あるいは日米の近現代史家に納得させ国際的に認知させてみろ、っての。実際にトライしてみれば「口からでまかせを言うこと」と「説得力のある歴史記述を行なうこと」の間にある、途方もない距離に気づくはずだ。


ああそうそう、ついでに言っておく。「日露戦争において日本軍はロシア軍の捕虜を万の単位で虐殺した」か「アジア・太平洋戦争において、アメリカ軍は国内の収容所に収容した日本軍捕虜を組織的に多数殺害した」のどちらかを実際に「歴史的事実」として通用させてみる努力をしてみれば、他人事として「肝心な部分を議論していない」だの「素人の目から見ても、ツッコミどころ満載」だのと言うことの無責任さがよくわかるだろう。「とても簡単」と啖呵を切った以上、是非ともやってもらいたいもんだ。


ブクマコメント見ていると、正月早々血圧が上がりそうだ…。「反歴史修正主義者」が土俵に上がると困る人がなんか言ってますな。
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://fromdusktildawn.g.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080103/1199312777


ちなみに、笠原十九司氏の『南京事件』が新書で248頁、秦郁彦氏の『南京事件』が同じく新書で269頁(「増補版」の方はこれより長くなっている)、藤原彰氏の『南京の日本軍』がだいたいB6版で124頁。『南京の日本軍』の場合で、非常におおざっぱな計算だけれども原稿用紙にして230枚程度の分量になる(笠原本だと380枚ほど、秦本だとさらに増える計算)。これらはいずれも一般読者向けの概説書だから、本気でやるならさらに字数は増える。図版も使用許諾をとるかフルスクラッチで書き起こす必要があるわけで、はてなポイント1万点貰ったって割りにあわないのは別として、それだけの量のひとまとまりのテキストをブラウザで読む人間はまずおらんでしょう。千円札でお釣りが来る新書買った方が楽じゃないですか?


さらに追記
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080103/p6

ネットで歴史を語る人たちは興味深いな。美味しいモノ食べたり女の子とエロいことしたり金儲けしたりする時間を削って、こういうことに時間とエネルギーを注ぎ込むなんて、オイラのような凡人には理解できんわ

だそうですが、「簡単」なんだから必要な「時間とエネルギー」なんてたかがしれてるよね。さあ、待ってますよ。