補給艦の航泊日誌、誤って? 破棄

asahi.com 2007年10月16日
防衛省、補給艦の航泊日誌「誤って破棄」

 防衛省は16日午前、民主党の外務防衛部門会議で、インド洋で給油活動をしていた海上自衛隊の補給艦「とわだ」の03年7〜11月の航泊日誌について「今年7月に誤って破棄した」と説明した。文書保存期間は5年。同省は「省内の内規に違反しており、事実関係を調査中」とも説明。同党は関係者の処分を求めた。


 航泊日誌には、給油した日時や場所、給油先の艦船名などが記載されており、国会でイラク作戦への転用疑惑を追及している民主党が資料請求をしていた。航泊日誌をめぐっては、同省が補給艦「ときわ」の03年2月分について「破棄した」との説明を覆して公開。石破防衛相が「文書管理が徹底されていなかった」と陳謝した経緯がある。

ま、人間のやることですから、ほんとに「誤って」破棄した可能性がないとア・プリオリには言いませんよ。ええ。また、別に防衛省に固有のはなしではなくて、有名どころでは旧厚生省からも「ない」はずの文書が出て来たとか、いろいろありますわな。しかし……。
私が旧日本軍についてささやかながら調べたり勉強したりしている動機の一つは、防衛庁の戦史に「反省」という意識が稀薄だってことです(別に戦争犯罪に関わることに限らず)。私は別に、思想的には絶対的非暴力主義者じゃないんだけど、あれだけの大失態を晒した組織の実質的な後継組織が、その前身の誤りを率先して、誰よりも熱心に追及するんでなければ、国内最大の暴力組織として信用できないし、信用するべきでもないでしょう。こういうものは、出せないときにはことごとく政府側に不利に解釈する、ってルールでもつくっとかなきゃダメなんじゃないですかね。