それにしても…

「百人斬り」訴訟の時にも感じたことだが、判決にケチをつける人々のなかに裁判の争点を誤解しているひとの多いこと、多いこと…。“争点は『沖縄ノート』の記述の真偽である”的な表現を含む記事、エントリ、コメントは軒並み眉唾だと断言して過言じゃないでしょう。


追記
…と書いたら、秦郁彦先生までこんなことを書いてますよ(3月28日朝日新聞夕刊、引用に際しての誤字を訂正)。

争点は自決命令があったかどうかなのに、「自決命令それ自体まで認定することには躊躇(ちゅうちょ)を禁じ得ない」というのは、結局分からないということか。裁判所は事実認定を逃げた。

被告側に「自決命令」を真実と考える相当な理由があったことを認定すれば(この争点に関する限り)原告の主張を斥けるに十分なのであって、裁判所にしてみれば「そんなこと言われても…」と困惑するんじゃないでしょうか。