NNNドキュメント'08「兵士たちが記録した 南京大虐殺」


通常の倍近い55分枠での放送でしたが、あっという間に観終わったという感覚でした。小野賢二さんの調査に焦点をあわせた結果として、山田支隊による虐殺だけをもっぱらとりあげたかたちになっていましたが、一番最後のところで山田支隊の一部が第16師団の歩兵第33連隊(三重)または第38連隊(奈良)のいずれかを手伝うかたちで関わったもう一度の虐殺があったのではないか、という小野さんの仮説が紹介されている点が興味深かったです。そこで紹介されている加藤日記は『南京大虐殺を記録した皇軍兵士たち』には収録されていない、それ以降に発掘されたものです(この一文、追記)。なお歩兵第33、38連隊はいずれも佐々木到一少将を旅団長とする歩兵第30旅団に属していますが、これまでに収集されている資料からは両連隊の当該時期の行動はよくわからない、というのが実情のようです。


なお、CSのニュース専門チャンネル「日テレNEWS24」にて、4月12日(土)24:30〜のスケジュールで再放送されるようです。

追記:「日テレNEWS24」の番組表(8日現在)に誤りがある可能性がありますので、コメント欄もご参照のうえ再放送スケジュールについてはご確認をいただけますよう、お願いいたします。