ネットの議論が収束しないのは……

結局のところ、従来の媒体にもこんなやつがいるからでしょ?

歴史認識に限らず国籍法改正、以前の人権擁護法騒動、そして「水伝」だって既存のメディアが材料を提供しかつ/あるいはネットのトンデモを支えるからネット上の「議論」は「収束」しないわけで。仮に産経新聞や『正論』あたりまでが国籍法改正について正しい理解に基づいた報道をし、南京事件否定論をきっぱりと拒絶すれば、ネットがなお独自に国籍法改正反対のキャンペーン、南京事件否定論をある程度以上の「ボリューム」で展開できるか? わたしゃ、そんな体力・知力(ないし知的体力)はないと思いますよ。全国の書店が「水伝」関係の本を「超常現象・オカルト」のコーナーにしかおかないという見識を示せば、教育関係者対象の講演でこれをとりあげようとする企てはまず間違いなく反対にあって失敗するでしょうよ。それだと「その声に場所を与える」ことが出来ない? しかしガス抜きのためといってゼノフォビア丸出しの詭弁・妄想を掲載するという羞恥プレイを産経新聞に強要するわけにもいかないでしょ? いまは自発的にそうしちゃってるところがアレですが。