旗のキモさヤバさについて

私は旗が嫌いです。というか、旗を掲げる・旗を振るという行為が嫌いです。旗が振られている光景を見るのも嫌いです。なぜか? 「旗を振ること」は「人がやりたくないこと、やるのがつらいことを人にやらせる」手段の一つだからです。「やりたくないこと、やるのがつらいこと」を利で説くでもなく理で説くでもなく、(あえて雑駁な言い方をすれば)大脳新皮質ではなく大脳辺縁系にはたらきかけてやらせる、というところがキモいわけです。ヤバい感じがするわけです。
もちろん、「やりたくないこと、やるのがつらいこと」を避けて通るわけにいかない、という状況はこれまでも多々存在してきましたし、これからも起きるでしょう。そして利や理でもって説くという悠長な手段では間に合わないケースがあるのも確かでしょう。だから旗が振られること全てを同じように否定しようとは思いません。「キモい」という感覚を共有しろとも言いません。でもそれがはらむヤバさについての認識は、もっと共有されてほしいと思います。
改めてなんでこんなことを書くか……というのはみなさんご想像の通りです。