語るに落ちちゃった人

先日、「きれいなヘイト」認定されておかんむりだった木村幹・神戸大学教授。
https://twitter.com/dogu_fm/status/603267761322610688
https://twitter.com/kankimura/status/603560832836833280
https://twitter.com/kankimura/status/603563636066361344
「どこがどうヘイトだというのか、具体的に指摘しろ」という要求そのものは至極まっとうではあるものの、その後「全く名字帯刀も許されていない庶民の考える事はわからん」ツイートで馬脚を現しちゃいました。関連ツイートのうち特にひどいのがこれ。
https://twitter.com/kankimura/status/608847621961097217
これ、もし相手が実際に在日コリアンだったり韓国系日本人だったりすれば「この朝鮮人が!」と言っても構わない、と主張したも同然なんですが。「在日」認定って、事実じゃないのが問題なのではなくて、「在日だ」と言えばそれで相手の主張を無効化できたと思う差別的な認識こそが問題である、というのは常識ですよね?
で、先頭のツイートにおいて言及されている scopedog さんのエントリの内容とも関係すること(『日韓歴史認識問題とは何か』では第5章第7節に関わること)を昨日もつぶやいてました。
https://twitter.com/kankimura/status/608526217717796864
https://twitter.com/kankimura/status/608527300355710976
https://twitter.com/kankimura/status/608527814430593025
https://twitter.com/kankimura/status/608529733173641216
https://twitter.com/kankimura/status/608531422119198720
私が不思議でならないのは、こうしたことを書くに際して2013年に報道された一件を完全にスルーし得るのはなぜか、ということです。
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20131013/p1
右派がいまだに「強制連行の証拠はない」と言い張り続けることを可能にしている要因の一つは、日本軍「慰安婦」問題に関する日本社会の認識の原型が形成されたこの時期に、インドネシアやフィリピン、そして中国の事例が十分調査されなかったことです。そして少なくともインドネシアに関する限り、日本政府は事実の究明を積極的に妨害していたわけです。これって、河野談話について論じるうえで、無視できることなんですかねぇ。
『日韓歴史認識問題とは何か』はそこで“書かれていること”に関しては『正論』やら『WiLL』に載ってるシロモノとはまったく別水準で教えられるところもありますが、“書かれていないこと”の点で問題があるな、というのが私の認識です。