”経済関連特集がちょっと多いだけの『WiLL』”こと『Voice』
ワックとか展転社みたいなところが歴史修正主義と民族差別を商品としていることについては「まあそうでもしないと喰っていけないんだろうな」と思うわけですが、そう考えるといっそう罪が重いのが例えば PHP です。ここから出ている月刊誌『Voice』がどんな特集、総特集を組んできたのかちょっとご覧いただきましょう。まずは2016年。
ここでは歴史修正主義と民族蔑視がダイレクトに出ているものだけを選びましたが、2016年2月号、3月号の総力特集が「沈む世界 浮かぶ日本」「世界の自滅 日本の自立」なのも相当に恥ずかしいです。また連載陣には水間政憲の名前も。次に2015年。
- 2015年12月号 総力特集:日中韓友好の罠(中西輝政、ケント・ギルバートら)
- 2015年11月号 総力特集:韓国大変!(シンシアリー、三橋貴明ら)
- 2015年9月号 夏の大特集:安倍政権を潰すな(渡部昇一、百地章、上念司、倉山満ら)
- 2015年8月号 総力特集:戦後70年、日本の十字路(石原慎太郎、日下公人、竹田恒泰ら)/特集:膨張する中華帝国(佐藤正久ら)
- 2015年7月号 総力特集:日米vs中韓(中西輝政、阿比留瑠比、黒田勝弘、古森義久ら。『産経新聞』かよ!)
- 2015年6月号 総力特集:どん底の韓国経済(三橋貴明、呉善花、シンシアリーら)
- 2015年3月号 総力特集:日韓「歴史戦争」(櫻井よしこ、黒田勝弘、ケント・ギルバート、山谷えり子ら)
- 2015年2月号 総力特集:戦後70年 日本の言い分(古森義久、マイケル・ヨン、水間政憲、石平、田母神俊雄ら)
ここでは特集、総力特集だけしかとりあげてませんが、それ以外にも「韓国は日本のストーカーだ ケント・ギルバートVS呉善花」(10月号)なんてのがふつーに載ってたりします。連載陣には水間政憲、百田尚樹、曽野綾子、石平らの名が。ついで2014年。
- 2014年11月号 総力特集:さよなら朝日、ストップ増税(渡部昇一、水間政憲、上念司、倉山満など)
- 2014年10月号 総力特集:朝日の慰安婦報道を叱る(呉善花、池田信夫、上念司、倉山満、水間政憲、シンシアリー)
- 2014年9月号 総力特集:断末魔の朝鮮半島(中西輝政、トニー・マラーノ、山田宏、高橋史朗ら)
- 2014年8月号 総力特集:創設60周年 日中冷戦、変わる自衛隊(櫻井よしこ、田母神俊雄、潮匡人ら)
- 2014年7月号 総力特集:断末魔の韓国経済(曽野綾子、三橋貴明、トニー・マラーノ、古谷経衡ら)
- 2014年5月号 総力特集:クリミアの次は尖閣 中露の暴走を止めよ(中西輝政、渡部昇一、呉善花、佐藤正久ら)
- 2014年4月号 総力特集:反日に決別、親日に感謝(トニー・マラーノ、三橋貴明、井上和彦、川口マーン恵美ら)
- 2014年3月号 総力特集:歴史を知らない中韓 靖国批判に反撃せよ(高山正之、倉山満、古森義久、ヘンリー・S・ストークスら)
- 2014年2月号 新春大特集:驕る中国、沈む韓国(櫻井よしこ、みやしたか飽き、城内実ら)
- 2014年1月号 総力特集:中国の余命(石平、福島香織、上念司ら)/特集:真珠湾とヤルタ(渡部昇一、百田尚樹、杉原誠四郎ら)
これ以外に12月号の「特集:総理、増税は無理です」には元谷外志雄とトニー/マラーノの対談が! アパとテキサス親父のコラボ! 連載陣には百田尚樹、曽野綾子、水間政憲、小浜逸郎ら。ついで2013年。
- 2013年12月号 総力特集:驚愕の中韓近代史(中西輝政、石平、拳骨拓史ら)
- 2013年10月号 総力特集:韓国を叱る(黒田勝弘、三橋貴明、呉善花、石平ら)/特集:自衛隊の底力(佐藤正久、田母神俊雄ら)
- 2013年9月号 特集:零戦と靖国(百田尚樹、渡部昇一ら)
- 2013年8月号 総力特集:戦争と国防(中西輝政、倉山満ら)
- 2013年7月号 総力特集:さよなら「反日」中韓(中西輝政、金美齢、長谷川三千子、西部邁ら)
- 2013年6月号 特集:米中リスクが日本を襲う(櫻井よしこ、福島香織ら)
- 2013年5月号 総力特集:日本の復権、中国の凋落(石平ら)
- 2013年4月号 総力特集:安倍改革で激変する日本(百田尚樹、渡部昇一、佐々淳行ら)
- 2013年3月号 【特集】中韓と闘う安倍外交(櫻井よしこ、高山正之ら)
- 2013年2月号 【総力特集】安倍長期政権の力量(長谷川三千子ら)
- 2013年1月号 【総力特集】自民党政権の真贋(中西輝政、渡部昇一、池田信夫ら)/【特集】米中新冷戦・極東有事に備えよ(古森義久、石平、兵藤二十八ら)
連載陣には百田尚樹、曽野綾子、竹田恒泰ら。
これ以前の2012年にも「「反日」に負けない日本経済」とか「さらば、「反日」韓国」とか「崩れゆく世界、独り勝ちの日本」とか香ばしい総特集名がならびますが、まあこれくらいにしておきましょう。
扇動の度合いがちょっと控えめなだけで、特集の内容といい執筆陣といい『WiLL』と遜色ないことがお分かりいただけると思います。