連載「東学農民戦争をたどって」

去る1月15日から週末を挟んで21日まで、『朝日新聞』夕刊紙上で全5回の連載「東学農民戦争をたどって」が掲載されました。担当は『『諸君!』『正論』の研究』の上丸洋一記者です。

(東学農民戦争をたどって:1)民衆抵抗の地、初対面で涙:朝日新聞デジタル

(東学農民戦争をたどって:2)悔恨胸に、学んだ不殺生の精神:朝日新聞デジタル

(東学農民戦争をたどって:3)日本兵の日誌「拷問の上、銃殺」:朝日新聞デジタル

(東学農民戦争をたどって:4)自前の近代を追求して:朝日新聞デジタル

(東学農民戦争をたどって:5)日清戦争にさかのぼる:朝日新聞デジタル

以前に当ブログでご紹介した『東学農民戦争と日本 もう一つの日清戦争』(高文研)の共著者、中塚明・井上勝生・朴孟洙の三氏がすべて登場する連載で、農民戦争それ自体についての記述を含め内容的には同書と重なるところが多いですが、日本では「日清戦争のきっかけ」程度の扱いを受けることが多い、知られざる戦争を全国紙がとりあげた意義は大きいでしょう。また第5回で紹介されている公式戦史の“改竄”は、現政権の醜態とあわせこの社会の支配層が公文書に対してどのような意識を持っているのかを改めて考えさせます。

なお、マスメディアで言及されているのをまだ見たことはありませんが、今年は三・一独立運動からちょうど一〇〇年の年にあたります。