7月7・8日「盧溝橋」報道

先ほど調べた結果、「盧溝橋事件」に関する記事は日経新聞と、時事通信および時事から配信を受けたウェブニュースサイトの記事しか見つけることが出来ませんでした。そのいずれもが「新華社によると」という形式で独自取材はありません。内容的にはこれまたいずれも「最高指導部メンバーの出席は伝えられていない」「最高指導部メンバーの出席が見送られた」という“中国情勢”記事でしかありません。なお朝日新聞は中国人原爆犠牲者の追悼行事を伝える記事のなかで「追悼式は毎年、日中戦争の発端となった盧溝橋事件(1937年)の起きた7月7日に近い日曜日に開かれている」としているのが7日、8日の唯一の言及のようです。

それ以外に文春オンラインの連載「昭和の35大事件」が、1955年の『文藝春秋臨時増刊』に掲載された「昭和の35大事件」から、元大亜細亜協会理事中谷武世の手記を小池新氏による解説付きで掲載しています。手記は中国共産党謀略説を主張していますが、解説は「具体的な説明はなく」「一方からの解釈と見るべきだろう」と謀略説に懐疑的です。