元731部隊隊員、生体実験について証言

昨年の秋には、フィリピン・ミンダナオ島での生体解剖に関する証言があったわけだが、731部隊の元隊員が生体実験についての証言を行なったとのこと。2ch極東板の反応はこんな感じ、でまあ予想通り。
おさかなさんがシンポジウムを取材されたとのことなので、ご紹介します。

で。大川さんがいったことで、ちょっと興味深かったことを紹介。中国・731部隊罪証陳列館の地下には、まだ発掘されていない部分があるみたいだ。大川さんいわく、「731部隊の地下は、どの程度破壊されているのか。破壊されないで残っていないだろうか」と。「化学薬品やホルマリン漬けの標本はビンに入っているのだから、爆破されていなければ残っているのでは」という趣旨のことも話していた。

731部隊が生体実験・解剖を行なっていたこと自体はすでに明らかになっていて広く知られていたわけだが、このはなしが本当であれば非常に興味深い。


他方、ミンダナオ島で行なわれていたような、前線での“教育”目的での生体解剖は想像以上に蔓延していたのかもしれない。野田正彰の『戦争と罪責』にも証言が出てくるし(読み直すまで忘れていた)、中国戦線に従軍した兵士の回想集に目撃談が出て来たのを読んだこともある。当事者が黙して語らないでいればまず表には出てこない事柄だけに、どの程度行なわれていたのかを知るのは困難だが。