「美しき海の墓場トラック島〜戦時徴用船の悲劇〜」

731部隊をNスペでとりあげた昨年に比べるとまた被害体験偏重かなという印象が否めない今夏のNHKの戦争番組ですが、それでも日本政府、日本軍の責任には触れているものの一つがこれということになりそうです。関連する番組として、8月13日(月)にNHK総合で放送予定の「NHKスペシャル 船乗りたちの戦争 〜海に消えた6万人の命〜」があります。また「戦争証言アーカイブス」では「証言記録 兵士たちの戦争]トラック諸島 消えた連合艦隊」が閲覧可能です。


この番組の直接の主題ではありませんが、視聴しながら考えていたのは戦争が自然環境に与えたダメージです。沈没した船舶から流出した重油、海底に遺棄された砲弾、飛行場建設のために埋め立てられたサンゴ礁辺野古が重なります)……。人命の被害に比べて戦場となった地域の経済的な被害はあまり意識されていませんが、自然環境への打撃も相当なものだったと思われます。